VWのプラグインハイブリッド、パサートGTEに試乗! ゴルフGTEとの違いは?/前編

VW PASSAT GTE (C)

それでもやっぱり高い?

 パサートはゴルフの兄貴分といえるフォーマルなセダン/ワゴン。ボディはふたまわりほど大きくなるがゴルフと同じ「MQBアーキテクチャー」で仕立てられているから、搭載するPHVシステムはほぼゴルフGTEのそれを流用していると考えていい。つまりエンジンは1.4リッター直列4気筒で、これにモーターと6速DCTが組み合わされる。さらにエンジンとモーターはもうひとつのクラッチで切り離せるようになっているので、ここを制御することでエンジンを回さないEV走行を実現。このハイブリッドシステムに外部充電機能をプラスしているから「プラグイン」というわけだ。

VW PASSAT GTE (B)

 だが車格に応じたアップグレードはしっかりと図られていて、エンジンパワーはゴルフGTEの150馬力から156馬力に、モーター出力は109馬力から116馬力へと向上(最大トルクはエンジン/モーターともゴルフGTEと同じ)。さらにバッテリー容量も8.7kWhから9.9kWhにまで引き上げられた。これらの結果、JC08モードでのハイブリッド燃費は21.4km/Lに、EVモードでの最大航続距離は51.7kmを達成。でもここで気になるのは、1.4リッター直4ターボを搭載するノーマル版のパサートでもJC08モード燃費20.4km/Lを叩き出していること。となると+1km/Lの燃費に加え、PHVにもう100万円近くを支払う理由はどのあたりにあるのだろうか。このあたりを発見できるかが試乗のポイントになるはずだ。

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