普通自動車AT限定免許で乗ることが可能なモーターサイクル
BRPジャパンは先月、3輪モーターサイクルの新モデルとなる「Can-Am Ryker(カンナム・ライカ―)」を発表。この前2輪、後1輪というレイアウトを持つ、バイクのようでありクルマのようでもあるモデルとはいったいどんなものなのか?
カンナム・ライカ―は、すでに発売されている同社の3輪モーターサイクル「Can-Am Spyder(カンナム・スパイダー)」のダウンサイジング版という位置づけのモデル。エンジンは47ps/47Nmを発生する2気筒60ccと、同77ps/76Nmの3気筒900ccの2タイプで、後者には標準モデルとラリーエディションの2モデルが用意、全3グレードがラインアップされ、エントリーモデルは135万9000円と求めやすい価格を実現している。トランスミッションはCVTで、サイズは全長2352×全幅1509×全高1062㎜、サスペンションは、フロントがクルマ同様ウィッシュボーンタイプで、リアはバイク同様スイングアームタイプ。普通自動車AT限定免許で乗ることが可能なのも特徴のひとつとなっている。
3月29日に都内で行われた発表会では、冒頭にBRPジャパン代表取締役の大貫陽介氏が登壇し、販売への意気込みを語った後、BRP本社シニアバイスプレジデントのジョゼー・ペロー氏とデザイン&イノベーションディレクターのクリストファー・ルードウォール氏がライカ―の特徴およびデザインのポイントをそれぞれ解説。後半にはプロインラインスケーターの安床武士氏と、DJやシンガーなどマルチに活躍するマドモアゼル・ユリア氏によるトークショーも開催された。
当日は試乗会も開催され実際に乗ってみたが、そのライドフィールは端的に表すとスノーモービルに近いもの。例えば交差点を曲がる際、通常バイクだと車体を傾けるが、これは前に2輪あるので、クルマのようにタイヤの向きを変えることにより曲がっていく。とはいえハンドルはバイクと同じタイプなので”切る”という感じ。コーナリング中加速すると外側に膨らみ、いわゆる「アンダーステア」的な感覚になるが、アクセルを微妙にコントロールすれば気持ちよく曲がってくれる。
今回は900ccのモデルに試乗したが、加速は確かにパワフルなモノの、想像していたよりは比較的穏やかで非常に乗りやすかった。2輪の運転免許を持っていなくても乗れるし、トランスミッションもATなので運転そのものは簡単。試乗中は周囲からの注目度も高く、新たなコミューターとして試してみる価値は十分あると思った。
BRPジャパン https://jp.brp.com/spyder/
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