カーナビの国内出荷は600万台を超える。ドライブレコーダーは355万台まで増加
軽自動車を含む新車販売台数が微増だったこともあり、2018年のカーナビゲーションシステムの国内出荷台数は3年連続でプラスを維持。大手を含む電子機器メーカーおよび電機メーカーからなる電子情報技術産業協会(JEITA)の集計によると、前年比5.5%増の614万4000台が出荷され、初めて600万台を突破。スマートフォンに押され気味といわれつつ、車載カーナビ需要はまだ根強いようだ。
2018年は12カ月間すべて前年を上回り、好調の年だったといえる。ちなみにカーAVやスピーカーも含めたカーAVC全体の出荷金額も2.3%増の5849億円と増加傾向を保っており、コネクテッド化が進みつつあるものの、車載オーディオなどの需要はまだまだ衰えていないようだ。
一方でドライブレコーダーの需要も急増しており、2018年は前年比67.1%増の354万9257台が出荷されている。2017年の東名高速での死亡事故以来、あおり運転の弊害が大きく報道された影響は大きく、新車購入時に装着するユーザーも増えており、この傾向は今後も続くと思われる。
業界大手のパイオニアが外資の傘下に入るなど経営の厳しさは増しているが、通信機能の拡充やディスプレイ画面の大型化などユーザーの気持ちをくすぐるテクノロジーの進化が続いている。こうした進化が出荷増を後押ししていく形になるのか、そのあたりもウォッチしていきたいところだ。
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