フォルクスワーゲン・トゥアレグがボッシュ製を採用
自動車サプライヤー最大手のボッシュが、インスツルメントパネル用の曲面液晶メーターパネルの量産化を2018年11月に発表。すでに欧州では発売されている3代目フォルクスワーゲン・トゥアレグのインパネであるイノビジョン・コックピットに採用される。人間の眼球のカーブを考えたボッシュの曲面メーターパネルは、太陽光が直接当たった場合でも反射を抑え、視認性と操作性を確保。さらにインパネ回りのデザインの自由度が高まるメリットも強調している。
一方で日本ではほぼ同じ時期に三菱電機が曲面カラーTFT液晶モジュールの量産化技術を確立し、本格受注を開始すると発表。三菱の製品は曲率半径が700~1000㎜と、より強い曲面にも対応し、視野角は176度と視認性の高さも確保する。ちなみにボッシュのイノビジョン用は曲率半径1500㎜とされている。三菱電機はこのTFT液晶パネルと曲面ガラスとの貼り付けを一貫生産することで生産期間を短縮でき、さらに高い品質を確保できるとしている。
曲面の液晶ディスプレイに関してはすでに日本のジャパンディスプレイが2016年に生産技術を確立しており、ここにきていよいよ実用化段階に入ったと思われる。今後、サプライヤーの供給が進むにつれてコストが下がり、中級モデル以下でも曲面の液晶メーターパネルの採用が増えていくことになるのか!? これから登場する新型車のメーターパネルの動向に注目したい。
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