世界初の「ウェットモード」を標準装備
11月28日、ポルシェは全面改良を受けて8世代目に移行した新型「ポルシェ911」を、ロサンゼルス・モーターショーで世界初公開した。
ロサンゼルス・モーターショーの場で、ポルシェAGのオリバー・ブルーメCEOは、新型911を次のように紹介している。
「カリフォルニアは新しい911を導入するのに理想的な場所です。ここは何十年にもわたり、ポルシェの第2の家のようなところになっています。新型911は先代モデルよりさらに強力で、さらにエモーショナルで、さらに効率的です。豊富なデジタル機能も備えています。多くの革新をもたらしている一方で、911は依然として純粋なスポーツカーであり、ポルシェのハートを鼓舞しています。911は私たちのアイコンなのです」
まず発表されたのは「911カレラS」と「911カレラ4S」。搭載される水平対向6気筒ターボエンジンは、従来型より30ps/30Nm上乗せされた450ps/530Nmを発揮。新開発の8速デュアルクラッチトランスミッションと組み合わせ、0-100km/h加速は後輪駆動モデルのカレラSで3.7秒、4WDモデルのカレラ4Sで3.6秒をマーク。オプションのスポーツクロノパッケージ仕様車ではさらに0.2秒短縮される。最高速はそれぞれ308km/h、306km/hに届く。NECD複合モードの燃費はそれぞれ11.2km/L、11.1km/Lと発表された。
走りの面では、新開発の「ウェットモード」を標準装備した点が新しい。このモードは世界初の機能で、路面の水を検知し、それに基づいてコントロールシステムを調整し、ドライバーに知らせるもの。ドライバーはスイッチまたはステアリングホイールのモードスイッチ(スポーツクロノパッケージ)の操作により、安全性を重視する設定に切り替えることができる。
エクステリアでは、従来型よりフロントが45mm、リアは44mmワイドになり、さらに強調されたホイールアーチとともに、新型の優れた性能をアピール。ホイールはフロント20インチ、リア21インチが標準装着される。新意匠のLEDヘッドライトを繋ぐフロントリッドのラインは初代911を彷彿させるもの。一方リアではワイドな可変式スポイラーとエレガントなシームレスのライトバーが新型を印象付ける。また、ドアと面一の電動ポップアウトハンドルの採用により、滑らかなボディのサイドラインが際立っているのも特徴だ。ドアミラーも新設計され、風切り音が最小限に抑えられている。リアビューでは後輪駆動モデルと4WDモデルに違いがあり、前者はブラックのルーバーが、後者ではグリルにクロームのエレメントが採用されている。なお、ボディ素材はフロント&リアセクションを除いて、アルミニウムが用いられている。
ダッシュボードは1970年代の911モデルを想起させるクリアで直線的なラインが特徴。メーターは中央のレブカウンターの両脇にフレームレスの薄型自由形状のディスプレイが配置され、多彩な情報が表示できる。一方センターパネル上部には10.9インチのスクリーンを配置。操作ロジックは一新され、より迅速な操作を可能にしている。このスクリーンは標準装備のインフォテイメントシステムのPCM(ポルシェ・コミュ二ケーション・マネジメントシステム)が組み合わされる。スクリーンの下にはハザートランプを含む5つのスイッチが並んでいる点、そして新形状となったシフセレクターなどが特徴として挙げられる。
シートポジションは従来型より5mm低められ、最小限に薄いクッションが用いられているが、全体的な座り心地は改善されている。
安全装備の面では、動く物体との衝突の危険を検知し、必要に応じて緊急ブレーキを作動するブレーキアシストが標準装備されるほか、熱探知カメラを用いたナイトビジョンアシストが911シリーズに初めてオプション設定される。また、オプションのアダプティブクルーズコントロールは、オートマチックディスタンスコントロールやスタート/ストップ機能、リバーシブルオキュパントプロテクション、そして自動エマージェンシーアシスト機能が含まれている。
ドイツではすでに注文が可能で、販売価格は911カレラSが12万125ユーロ(約1550万円)から、911カレラ4Sが12万7979ユーロ(約1650万円)からとのこと。なお、日本市場における販売価格や予約注文、販売開始時期は今後、決定次第発表される。
■関連記事
- ポルシェのデザインスタジオの舞台裏を独占取材! ポルシェの”クルマづくり”のインスピレーションの源。
- 「911ダカール」の生産終了記念、特別なデザインで輝く「ポルシェ911ダカール・ゾンダーヴンシュ」を製作
関連記事
新たに2バージョンが加わり、11のファミリーが完成! 新型ポルシェ「タイカン4」「タイカンGTS」の予約受注開始
ニューモデル
2024.11.13
「ポルシェ963」のサクセスストーリー! 「ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ」が7つのタイトルを獲得
ポルシェ
2024.11.11
ポルシェ専門誌『ORIGINALE』が10周年に。記念号は、伝説の名車とそのオリジナルパーツの物語を100P以上で特集
ニュース&トピックス
2024.11.11
「マカン」が東京マラソン2025を先導!ポルシェジャパン、東京マラソンとのオフィシャルパートナー3年契約を締結
ニュース&トピックス
2024.11.07
愛車の売却、なんとなく下取りにしてませんか?
複数社を比較して、最高値で売却しよう!
車を乗り換える際、今乗っている愛車はどうしていますか? 販売店に言われるがまま下取りに出してしまったらもったいないかも。 1 社だけに査定を依頼せず、複数社に査定してもらい最高値での売却を目 指しましょう。
手間は少なく!売値は高く!楽に最高値で愛車を売却しましょう!
一括査定でよくある最も嫌なものが「何社もの買取店からの一斉営業電話」。 MOTA 車買取は、この営業不特定多数の業者からの大量電話をなくした画期的なサービスです。 最大20 社の査定額がネット上でわかるうえに、高値の3 社だけと交渉で きるので、過剰な営業電話はありません!
【無料】 MOTA車買取の査定依頼はこちら >>