「静かなクルマの悩み」にジャガーが出した答えとは?

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独自の車両接近通報装置を搭載

かつて、日本でもハイブリッド車の台頭を機に、エンジン音のしない走行によって周囲の歩行者がクルマの接近に気づけないという問題が取り沙汰され、対象車種は車両接近通報装置の搭載が義務化されたが、新型EVの「Iペイス」を発売するジャガーでも、周囲の道路利用者の安全を確保するために対応策を講じている。

ジャガーがIペイスに搭載したのは、「Audible Vehicle Alert System(AVAS)」というもので、周囲の歩行者などに音でクルマの存在を知らせる警報システム。日本でハイブリッド車やEVなどに搭載する車両接近通報装置と、基本的には同じ構造だ。

車速20km/hまでの範囲で発するこの音は、世界で最も厳しいとされる欧州の法律に適用される最小56dB以上のサウンドを発する。スピーカーはフロントグリルの内側に配置され、その音は周囲の人には聞こえるが控えめ。車両の速度に応じて音のピッチやボリュームが増加する仕組みで、車内にいると聞こえないレベルに調整されている。

ジャガーは盲導犬を連れた視覚障害者の協力を得て、AVASを搭載したIペイスでテストを実施。彼らが車両の存在を無事に認識できることが確認された。

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