スポーティなルックスを追求
ダイムラーは10月2日、パリ・モーターショーにおいて、フルモデルチェンジを受けた新型「メルセデス・ベンツBクラス」を初公開した。発売開始予定は12月3日で、カスタマーへのデリバリーは2019年2月からとなる。
先代型と同様に、Aクラスのプラットフォームをベースに後席の居住性や荷室容量を拡大し、マルチパーパスビークルとしてのキャラクターが踏襲された新型Bクラス。2729mmのホイールベースは間もなく日本でも発売される新型Aクラスと同じだが、従来通り背の高いモノスペースボディを採用することで広いキャビン&荷室が確保されている。運転席のポジションはAクラス比で90mm高く、見晴らしがいい。
搭載エンジンはガソリン車が「B180」、「B200」の2タイプで、それぞれ136ps、163psを発揮するM282型1.3リッター直列4気筒ターボと7G-DCTと組み合わせる。一方、ディーゼル車は「B180D」、「B200D」、「B220D」の3タイプ。「B180D」は116psを発揮するOM608型1.5リッター直列4気筒ターボディーゼルと7G-DCTの組み合わせ。「B200D」と「B220D」にはそれぞれ150ps、190psを発揮するOM654型2リッター直列4気筒ターボディーゼルを搭載新たに8速デュアルクラッチの8G-DCTを組み合わせる。今後はさらにエンジンバリエーションが追加されるほか、4輪駆動モデルも設定される見通しだ。
デザインは新型Aクラスと同様にメルセデス・ベンツの新世代デザイン言語「センシュアル・ピュリティ」に則ったもので、前後ライトのデザインなどに共通のイメージが与えられている。ボディフォルムはエアロダイナミクス性能が追求されており、空気抵抗係数(Cd値)は先代の0.25から0.24に低減された。トリムレベルは標準仕様のほか、専用のバンパーやホイールを採用するAMGスタリングが用意される。
インテリアもデザインテイストはAクラスに準じたもの。ワイドディスプレイを採用したインパネや、エアコンルーバーのデザインなどは新世代モデルを実感させるディテールだ。
後席は40:20:40の分割可倒式で、荷室容量は後席シートバックを倒した最大時で1540Lを確保。後席を14インチ(約356mm)前後にスライド可能な仕様が2019年中頃に追加される予定で、この仕様の場合、荷室容量は455〜705Lにアレンジ可能となるほか、助手席シートバックの前倒しも可能となり、長尺物も積み込める。
新世代のインフォテイメントシステム「MBUX」やSクラス並の機能を備えた運転支援システムなどは、新型Aクラスと同様に採用される。
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