エンジンは自然吸気へと回帰?
エンジンを水平対向4気筒ターボにダウンサイジング、車名に「718」が追加された「ボクスター」に高性能バージョンの「スパイダー」が追加される。今回カメラに捉えられたのは、これまでのテスト車では初のオープン状態。さらにボディ回りのカムフラージュもほとんどない、市販型に近いものだった。
アルプスの山中を走行していた開発車両は「GTS」と同様のフロントグリル、サイドシル、レッドの大径ブレーキキャリパーを装備。また、左右出しのテールパイプも大径で、それにアグレッシブな造形のディフューザーまで備わり特別なボクスターらしい風情はすでに十分。一方、スパイダーを象徴するダブルバブルのリアフード形状は先代にあたる981ボクスター・スパイダーから変更されていない模様で、おそらく軽量化を目的とした簡易なソフトトップの構造、開閉オペレーションも変わらないだろう。オープン状態、ということで今回は室内の撮影にも成功。表皮をアルカンタラとしたシフトノブとステアリングが確認できるが、こちらもベースとなる718から大きく変わっていないようだ。
一方、パワーユニットはベースモデルと大きく違う。先代のスパイダーは3.8リッターの水平対向6気筒自然吸気を搭載していたが、718ボクスター・スパイダーでは「911 GT3」から流用される4リッターユニットを搭載。最高出力はGT3用の500psからデチューンされた430ps程度となる模様だが、それでも先代比では55psもの向上となる。だが、マニアにとっては絶対的な数値よりも自然吸気の6気筒がボクスターで愉しめることの方が朗報といえるかもしれない。なお、ギアボックスはデビュー時から6速MTと7速PDKが選択可能という。気になるデビュー時期は、2018年の秋以降。クローズドボディの「718ケイマンGT4」との同時公開も期待されている。
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