ダッシュボードは3Dプリンターで造形
2月26日、DSはジュネーブ・モーターショーに出展するコンセプトカー「DS_E-TENSE(Eテンス)」の概要について発表した。Eテンスは402ps/516Nmを発生する電気モーターを搭載したEVクーペで、カーボンファイバー製のモノコックを採用しているのが大きな特徴だ。
一見したところプジョーRCZと同程度のサイズをイメージするかもしれないが、そう見えたとしたらワイドな全幅による目の錯覚だ。実際には全長4.72m×全幅2.08m×全高1.29mと立派な体格で、フロントには245/35ZR20、リアには305/30ZR20という400ps超のパワーに見合う巨大なタイヤを装着している。大容量バッテリーを搭載しなければならないEVなので、カーボンファイバー製モノコックをもってしても車重は1.8トンに達しているが、それでも0-100km/h加速は4.5秒を誇り、航続距離も郊外で360km、欧州混合サイクルで310kmと十分だ。
リチウムイオンのバッテリーは2座席のカーボンモノコックのフロア下に配置され、低重心化に貢献。モノコックの前後に備えられたサスペンションはダブルウィッシュボーンで、力強いモーターにワイドタイヤ、それに低重心設計と合わせてスポーティな走りが期待できそうだ。
インテリアについてはまだ画像が公開されていないが、12インチの高解像度インストゥルメントと10インチのタッチスクリーンを組み合わせており、ダッシュボードは3Dプリンターによる彫刻的なデザインで、後方確認用デバイスはデジタルリアビジョンを採用しているとのことだ。また、フィルター性能に優れたエアコンや640Wのオーディオシステムまで搭載されているそうで、コンセプトカーながら現実感が高い。意外に早い時期に市販仕様が公開されるのかもしれない。
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