マイルドハイブリッドや後輪操舵システムを採用
アウディは2月28日、フルモデルチェンジを受けて8世代目に進化した新型「アウディA6」を発表した。
新型A6はデジタル化や快適性、スポーティさのいずれにおいてもラグジャリークラスのトップレベルを実現したと、アウディは紹介している。
ボディサイズは全長4939×全幅1886×全高1457mmで、従来型より7mm長く、12mm幅広く、2mm高い。よりワイドになったシングルフレームグリルや、前後のLEDライトなどにより、従来型以上に洗練された、スポーティなスタイルが構築された。前後のフェンダー部分に走るキャラクターラインは、アウディ・クワトロのDNAを受け継いでいることが強調された結果だという。
ボディはスチールとアルミのハイブリッド。フロントフードやフェンダー、ドア、トランクリッドはアルミ製で、軽量化と高剛性化を高い水準で実現させた。
パワートレインは3リッターV6ターボのガソリンとディーゼル。ガソリン仕様の3.0TFSIユニットは340ps/500Nmを発揮し、デュアルクラッチの7速Sトロニックと組み合わされる。0-100km/h加速は5.1秒だ。一方、ディーゼルの3.0TDIは286ps/620Nmを引き出し、8速AT(ティプトロニック)と組み合わせる。いずれも駆動方式は4WDのクワトロシステムとなる。また、いずれのエンジンにもマイルドハイブリッドシステムを採用し、より効率的な走りと100kmあたり0.7Lの消費燃料低減に貢献する。
新型では4輪操舵システムを採用。リアアクスルは最大5度のステアが可能で、全長が約5mにおよぶボディながら最小回転半径を5.55mに抑えているほか、高速時は同位相にステアされ、直進性やコンーナリング時の安定感を向上させている。
デジタル化がさらに進んだことを実感させるインテリアは、居住性についても向上している。とくにリアシートの頭上周辺や肩まわりのスペースは広がり、さらに寛げる空間となった。トランク容量は530Lが確保され、足先の動作だけでトランクリッドを開くことができる機能が搭載された。
10.1インチと8.6インチのふたつのタッチスクリーンを搭載するインパネは水平基調のデザインで、リラックスできるラウンジの雰囲気が演出された。メーターパネルはすでに他の現行アウディ車でおなじみとなった12.3インチディスプレイのアウディバーチャルコックピットが装備される。
新型アウディA6はドイツ・ネッカーズルム工場で生産され、2018年6月にドイツを皮切りに市場に導入される。ドイツでの価格はディーゼル仕様の「A6セダン50 TDIクワトロ」で5万8050ユーロ(約760万円)からとのことである。
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