吉利がアジア戦略での地歩を固める
マレーシア最大の自動車メーカーであるプロトン・ホールディングに中国の吉利(ジーリー・ホールディング・グループ=浙江吉利控股集団有限公司、ジーリー、Geely Automobile、簡体字:吉利汽車)が出資。プロトン株の49.9%を取得して傘下に収めることが明らかになった。これで吉利はスウェーデンのボルボ・カーズ、英国のロンドンタクシーカンパニーに続いて3つの海外メーカーを傘下に収めたことになり、プロトンの子会社となっていたロータスカーズもその傘下へ入ることになる。
写真左は今回吉利の傘下に収められたプロトン・ホールディング、写真右はプロトンの子会社となっているロータスカーズ
プロトンもこの出資を歓迎しており、吉利の持つ多くのプラットフォームやパワートレインを共用でき、さらに中国での販売増も見込んでいる。一方の吉利もプロトンを傘下に収めたことで、自動車マーケットの成長が見込める東南アジアでの地歩を築くことができ、ネットワーク拡大によるメリットは大きい。ロータスカーズは少量生産のスポーツカーメーカーではあるが、そのブランド力は絶大であり、吉利にとって悪くない買い物だ。ボルボは吉利傘下に入ったことで開発資金の調達が可能となり、それがV40の開発、素性のいいクリーンディーゼルの開発、さらに90シリーズから始まる新プラットフォームの開発につながっていったことが知られている。安定した経営資源のもとで開発に専念できたことで、ボルボ・カーズの世界販売台数は’15年に創業以来初の50万台超えを果たしたことは記憶に新しい。
プロトンもそうした技術資源、経営資源の活用による成長を狙っており、合わせてロータスも次世代スポーツカーの開発が可能となる。吉利は中国国内に生産工場16カ所、デザインスタジオ7カ所、研究開発センター5カ所を持ち、中国で生産されたボルボS90を貨物列車でヨーロッパへ運ぶプロジェクトもスタートさせている。 中国資本の傘下でプロトンとロータスがどういった変貌を遂げるのか。エリーゼやエキシージ、エヴォーラの次期モデルの登場にも期待したい。
浙江吉利控股集団有限公司/プロトン・ホールディング/ロータスカーズ
■関連記事
- 「ボルボS90」、2024年度「オートエクスプレス中古車アワード」で最優秀エグゼクティブカーに輝く
- 【ロングドライブ】ボルボのBEV「EX30」で京都から都内までロングツーリング「ボルボ EX30 ロングドライブ」
関連記事
愛車の売却、なんとなく下取りにしてませんか?
複数社を比較して、最高値で売却しよう!
車を乗り換える際、今乗っている愛車はどうしていますか? 販売店に言われるがまま下取りに出してしまったらもったいないかも。 1 社だけに査定を依頼せず、複数社に査定してもらい最高値での売却を目 指しましょう。
手間は少なく!売値は高く!楽に最高値で愛車を売却しましょう!
一括査定でよくある最も嫌なものが「何社もの買取店からの一斉営業電話」。 MOTA 車買取は、この営業不特定多数の業者からの大量電話をなくした画期的なサービスです。 最大20 社の査定額がネット上でわかるうえに、高値の3 社だけと交渉で きるので、過剰な営業電話はありません!
【無料】 MOTA車買取の査定依頼はこちら >>