独創的なアプローチとタフな精神で世界を驚かせ続ける時代の寵児イーロン・マスク。テスラで自動車業界の風景を変えた彼は、ほかのビジネスにおいて、どのような夢を叶えようとしているのだろうか。
Q:イーロン・マスクは、なぜツイッターを買収した?
A:それは単に「ほしかったから」だと思います。
2022年、世界はイーロン・マスクに振り回された。彼がツイッター社の買収に乗り出したからだ。しかも、かなりの紆余曲折を経て、買収は完了した。1年間の出来事をざっくり振り返ってみよう。
「マスク、ツイッター社の株式の9・2%を取得して筆頭株主に」
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「ツイッター社がマスクの取締役への就任を発表」
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「マスクが取締役就任を拒否」
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「マスクが440億ドルでツイッター社買収を提案」
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「合意」
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「マスクがボットの件などを理由に買収を保留」
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「ツイッター社がマスクを提訴」
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「マスクが買収を再提案」
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「買収成立。ツイッター社は上場廃止に」という流れだ。
買収金額は、日本円でおよそ6兆円に上った。
実はイーロン・マスク、2017年にもツイッター買収に興味を持っていたといわれている。当時のツイートで「私はツイッターが大好きだ」「じゃあ買えば?」「いくらなの?」みたいなやりとりをフォロワーとしていた。しかし、17年の段階ではマスクが買収するのは無理だったろう。なぜなら、テスラの株価がいまよりかなり低かったので、そもそも買収なんて無理だったのだ。
このツイッターの案件では、「なぜマスクはツイッターを買収したのか?」について皆が不思議がっています。しかし、ことの本質はちょっと違っていて、フォーカスすべきは「マスクが個人で6兆円もの資金を調達してツイッターを買収した」ことそのものではないだろうか。
おそらく、個人がキャッシュで購入した「史上最大の買い物」であることは間違いないと思う。「なぜ買ったのか?」という問いには、「ほしかったから」という答えこそが合理的だ。17年当時は無理だったけど、いまはテスラの株価がだいぶ上がったので、買えるようになったと。
フォロワーが1億人を超えるイーロン・マスクは、日本でいうところの「ツイ廃」で、毎日毎日ツイートを行っており……続きは、『TESLA FAN BOOK』で!
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