ポルシェのスポーツカーを一堂に集める「ダス・トレッフェン」は、万華鏡のようなペイントで彩られる

広大な都市・バンコクでは、古いものと新しいものが無数に混ざり合い、活気に満ちている。高層ビル群の中にきらめく古寺が点在し、伝統的な屋台がファッショナブルな新しいレストランの前で料理を売り、毎年、ポルシェの空冷の祖先と現代の子孫たちが集うのだ。

「ダス・トレッフェン (Das Treffen。ドイツ語で『会議』)は、ポルシェのスポーツカーを一堂に集めるだけでなく、ポルシェコミュニティのあらゆる世代を結びつけるものだ。ルフトゲート(空冷)にこだわるベテランから、918スパイダーに魅了された新しいポルシェファンまで、ダス・トレッフェンは彼らの合流点なのだ。創設者であるシハブトル「テン (Tenn)」・ズームサイ氏のブランドに対する情熱から生まれたダス・トレッフェンは、2016年の草の根的なスタートから長い道のりを歩んできた。このイベントに参加するために遠方から足を運ぶ海外のファンによって強化され、タイで成長を続けるポルシェ・コミュニティによって、ダス・トレッフェンは東南アジア最大のポルシェの集まりへと飛躍的な成長を遂げた。

色とりどりの夢
活気に満ちた人々、熱烈な料理など、タイには他に類を見ないカラフルな個性がある。これを記念して、ダス・トレッフェン 7では「Dreams in Colours」というテーマを掲げ、さまざまな個性とさまざまな願望、そして万華鏡のようなポルシェのペイントカラーに敬意を表した展示を行った。

夢といえば、たとえばテン氏。「子供の頃からポルシェに憧れていたんです。初めて運転したポルシェは、父の友人のものでした。ある日、彼は新車の964に乗って我が家にやってきて、私にキーを投げ、何か飲み物を買ってきてくれと頼んだんです。その日のことは決して忘れない。音も、匂いも、背中を蹴られたことも」

ダス・トレッフェンに参加したオーナーやファンの誰もが、初めてポルシェを体験したときの印象的な逸話を聞かせてくれることだろう。タイでは、スポーツカーへの夢が世代を超えて受け継がれ、ポルシェ自身にも個性とアイデンティティがある。2台として同じものはなく、それぞれが誇りの源なのだ。

バンコクの「インパクトスピードパーク (IMPACT Speed Park)」で開催されたダス・トレッフェン 7では、カーニバルのような雰囲気の中、コミュニティスピリットが光った。ポルシェオーナーによるタイムトライアルで知られるジムカーナゾーンから、若いポルシェファンが腕を磨くキッズドライビングスクールまで、Das Treffen 7はまさにポルシェファミリーのすべての人々のためのイベントとなった。

テン氏のダス・トレッフェンに対するビジョンは、いまも生きている。「911に初めて乗ったあの日、私が学んだ最も重要なことは、ポルシェを楽しむための最良の方法は、それを共有することだということです」と彼は振り返る。「それ以来、私は自分の情熱を友人やエンスージアスト仲間と分かち合うことを心がけています」。

【写真65枚】ポルシェスポーツカー誕生75周年、ポルシェ911誕生60周年という節目の年 

2023：ポルシェの節目となる年
今年、ダス・トレッフェンは特別な意味を持つことになった。ポルシェスポーツカー誕生75周年、ポルシェ911誕生60周年、そしてタイにおけるポルシェ誕生30周年という節目の年だからだ。過去30年間、ポルシェはタイの人々の心に深く刻まれ、同様にタイはポルシェの心に深く刻まれてきた。この特別な記念日を祝うため、ポルシェ タイランドはダス・トレッフェン 7で、タイの文化である7色の週を表現した鮮やかなアートインスタレーションを公開した。

祝賀ムードを盛り上げるため、ダス・トレッフェンに参加した911は、オークグリーンメタリックの911スピードスターやバーガンディレッドのクラシック911 Fシリーズなど、希少で人気の高いモデルを展示し、特別な注目を浴びた。ポルシェとタイ。伝統を重んじながらも未来志向で革新的、そして色彩にあふれた国で、ダス・トレッフェン 7はまさにDreams in Coloursの祭典であり、これからの活気に満ちた1年の始まりを告げるのにふさわしいイベントとなった。

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