まもなく発表となる、電気自動車フラッグシップSUV「EX90」は、双方向充電機能をハードウェアとして実装した初のボルボ車
2022年11月9日(水)に発表となる予定のボルボの新型電動SUV「EX90」が、そのインテリアと北欧らしいサステナブルかつウェルビーイングな室内素材、そして集中して運転するためのシンプルで安全な先進技術を公開した。
新型ボルボEX90のインテリア、ラグジュアリーとウェルビーイングを再解釈
価値をどのように素材に反映させるのか? そして、現代においてラグジュアリーとは何か? ボルボのデザイナー達は、そんな疑問を抱きながら、まもなく発売される電気自動車のフラッグシップSUV、ボルボEX90のインテリアに取り組んできたという。その答えは、時代にマッチしながらもスカンジナビアンデザインの本質である「シンプル」「ウェルビーイング」「天然素材」にしっかりと根ざしたことにある。
シニアデザインマネージャーのセシリア・スターク氏は「私たちの価値観に基づいて素材を選びました。これらの選択は、昔ながらの自動車のラグジュアリーを捨て、スカンジナビアの考え方を表現しています。ボルボEX90では、お客様のウェルビーイングをデザインの出発点としています」と述べた。
森林木材とブレンド・ウール、パーソナルで個性を重視する雰囲気
EX90の車内には、ボルボがノルディコと名付けた先進的な素材が使われている。ノルディコは、スカンジナビアの価値観を現代的に表現したもので、プレミアムなインテリアデザインの新しいスタンダードとなるものだという。ペットボトルなどのリサイクル素材や、スウェーデンやフィンランドで責任を持って管理されている森林から採取したバイオ素材のテキスタイルを用いたノルディコは、先進的かつ技術的に優れた素材だ。
また、EX90では、動物福祉、環境、社会問題などに関する厳しいサステナビリティ基準に従って認定されたブレンド・ウールのシートを選択することができる。
さらにEX90は、素材だけでなくインテリアの装飾や内装を外装色に合わせた7種類の「ルーム」から選ぶことで、クルマの雰囲気や外観をパーソナライズすることも可能となっている。
【写真7枚】北欧らしい心地良いデザインとサステナビリティ思考が反映された一台。
必要なときに必要な情報が提供される
EX90では、大型のセンターディスプレイからナビゲーション、メディア、電話、そして各種コントロールやその他の一般的な操作に素早くアクセスすることができる。駐車中か運転中か、あるいは電話中かに応じて、特別なコンテクストバーが、今置かれている特定の状況に対して最も適切なアクションを提案する。
ナビゲーションや現在の速度、航続距離情報など、運転に特化した情報については、ステアリングホイールのすぐ後ろにある2つ目の画面に表示され、この画面ではあるモードから別のモードへの移行を文脈的に表現し、ドライバーがクルマから何を期待するのか、そしてクルマがドライバーに何を期待するのかを確認することができるという。
ボルボ・カーズのUX責任者であるトーマス・ストヴィチェク氏は、「適切な情報を適切なタイミングで提供することが重要です。私たちは、あなたが運転に集中できて、シンプルで、安全であることを望んでいます。クルマは周囲の状況やあなたをこれまで以上に理解しているので、モード選択の混乱や注意散漫、情報の過多を減らすことで、より安全な状況を作り出すことができるのです」と話す。
引き算による足し算
現代のクルマには、新しい機能・性能・技術が満載されているが、これらの機能がより多くの注意散漫や混乱を生み出すのではなく、ドラバーの生活をより快適で安全なものにすることを、ボルボは望んでいるという。そのためには、クルマが明確で文脈に沿った情報を提供することが不可欠なのだ。
そのためボルボは、手動運転からアシスト運転、そして将来的には自動運転への移行を、わかりやすく直感的に行えるようにすることを最優先する。また、クルマの画面から各種機能にアクセスする際にも、その都度必要なものをシンプルな方法で提示したいと考えている。
私たちのクルマが信頼を生み出す仕組み
クルマの外側と内側のセンシングを、自社開発のソフトウェアとクルマのセントラル・コンピューターパワーに組み合わせることで、最先端のセンサーセットは、クルマの周囲を360度見渡すことができ、アシスト運転モードがオフのときでも、クルマが周囲の状況に主体的に反応することを可能にした。さらにボルボのコンテクスチュアル・ユーザーインターフェースは、異なる運転モード間の移行を可能な限り予測可能かつスムーズに行えるように設計されている。
EX90が、我々の暮らしに便利な電源に
私たちはできる限りリサイクルに配慮したり、料理をするときに無駄を出さないようにしたり、電気自動車に乗るなどして、環境に配慮するよう心がけている。だがエネルギーの使い方をより持続可能なものにするということになると、使用する電力に占める再生可能エネルギーの割合をどのように増やせばよいのか、簡単にはわからないものだ。世の中が電動化を進め、電気自動車がクリーンな環境の創造に重要な役割を果たす一方で、電力需要の増加は送電網に大きな負担をかけることになる。
ボルボは双方向充電により、自宅から送電網につながれたEVが、ほかの多くのEVとともに電力需要の増加を軽減する可能性があると信じている。EVは、送電網につながれているときはほかのEVとともに、いわば仮想的な発電所を形成する。それは家庭での電力需要に応えるだけでなく、つながれていないときは外出先で料理器具、電動工具、音楽システムなどに電力を供給する車輪付きのバッテリーとして使用することができるのだ。
双方向充電可能な初めてのボルボ車
2022年11月9日(水)に公開されるEX90は、双方向充電機能をハードウェアとして実装した初のボルボ車になる。当初は一部の市場で利用可能となる双方向充電は、エネルギー利用をよりお得でより効率的に、そしてより持続可能なものにする可能性を持っている。 ボルボ・カーズのスマートフォンアプリに搭載されるスマート充電機能と組み合わせることで、EX90は送電網からの需要や価格が低いとき(通常はエネルギーミックスに再生可能エネルギーが多く含まれている)に充電し、蓄えた電力をあとで使用するために保存することを可能にした一台なのだ。EX90の双方向充電が可能になれば、自宅や電気製品に電力を供給することも可能になる。
電化エコシステム責任者のオリヴィエ・ローデル氏は「EX90は、あなたの生活の電源になり、さまざまな使い方ができます。たとえば外出先で電動アシスト自転車を充電したり、週末のキャンプでアウトドア用の電気調理器具をつないだりできます。1日のうちで最も電気料金が高く、電力消費量の多い時間帯に、家の電力を車から賄うこともできるのです」と言う。
電気製品やその他の機器に給電することができるとともに、EX90は最終的に互換性のあるボルボ車の充電を補助することができるようになる。逆に言えば、EX90の充電が切れそうになっても、心配はいらない。ほかのボルボ車から助けてもらうことができるのだ。
ボルボ・カーズは、高度なウォールボックスや家庭用エネルギーマネジメントシステムなど、双方向充電機能を使い始めるために必要なハードウェアを提供する予定だという。また、家電製品用のアダプタープラグやほかの自動車を充電するためのケーブルなどのアクセサリーも提供する予定だ。
注記
・将来の技術や機能について説明されたもので、実際の機能は異なる場合がある。
また、すべての市場、すべてのモデルで標準装備されるわけではない。
・双方向充電は当初、一部の市場で開始される予定。
現在、異なる市場でどのような使用形態を提供できるかを調査している。
・ボルボは、EX90に送電網をサポートするために必要なハードウェアを装備する
予定だが、現在どの市場でこれを顧客に提供できるかを評価している。
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