普段はクルマのメカニック、休日に自分のクルマをいじるという、どっぷりカスタム空冷VW生活!
ここで紹介するガレージオーナーNさんは、1965年式フォルクスワーゲン・タイプ3と1955年式フォルクスワーゲン・タイプ1の2台を所有する、空冷VWフリーク。これらクルマをメンテナンスするために、ガレージを借りたいと探していたところ、手頃な倉庫を見つけだし、思い描いていたガレージライフを楽しんでいる。
ガレージでは現在、ポルシェの不動車から部品を取ってスワップさせるなど、大きなプロジェクトもこなしているという。Nさんのガレージは、クルマをメンテナンスするための秘密基地のような場所であった。
100坪のスペースが、使い放題!
普段はクルマのメカニックとして働き、休日に自分のクルマをいじるという生活を送っているというNさん。現在のガレージを借りるに至った理由は、築年数が経過していたものの、クルマが2台入るほか、約100坪ものスペースが使えること。また、夜遅くても音が出せるという、立地も最高の決め手となったという。
それまでは納屋として使用されていたこのガレージ。まずは床をカラクリートで敷き直し、Nさんのガレージライフがスタートしたという。ガレージ内のツールとして最初に手に入れたのは、クルマの車高を変更するためのジャッキとウマ、「Mac TOOL」製のツールボックス、そして夏だったこともあり、扇風機も購入したという。
工具は本格的なものが揃う
クルマの整備士として勤務しているNさんにとっては、VWの空冷フラット4エンジンは、勉強の材料にもなるため、このガレージでエンジンを組み、溶接工の経験を生かしてタイプ3のナロードを行うなど、作業に応じて本格的な工具もそろっていった。
その工具だが、保証のある「Snap-On」ツールをはじめ、Mac TOOLや「アストロプロダクツ」製など、使う頻度や仕事内容によってメーカーを区別して購入しているという。
今ではエンジンを吊るして移動するためのエンジンハンガーや、油圧式の作業台、そしてコストコで購入したラックなども買い足して、ショップ顔まけの機材が揃っている。実は現在、このガレージでは口コミで友人のVWもカスタムすることもあるとのことだ。
将来の夢はショップ経営
将来の夢は、自宅の裏に新築のガレージを建て、VWやポルシェのメンテナスショップをオープンさせること。実は、すでに土地を取得し準備を進めているのだそうだが、メカニックとして養った技術と経験、知識がお客さんのクルマに注がれる日も近いことだろう。
現在、所有するフォルクスワーゲンはイギリスのアパレルメーカーROTH FINKの目にもとまり、公式HPで紹介されるなどNさんのスタイルが注目を浴びている。クルマのカスタムと同時に、ファッションともリンクするなど同時路線を貫くスタイルは、このガレージから生まれたのであった。
『Garage Life Vol.81』掲載
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