スペックは488をも上回る
9月22日、フェラーリは新型車「フェラーリGTC4Lusso T」をパリ・モーターショーで公式デビューさせることを発表した。既存のGTC4Lussoからは、搭載していた690ps/697Nmの6.3リッターV12自然吸気エンジンを、3.9リッターV8ツインターボ過給エンジンへ換装しているのが最大の変更点となる。新搭載されたエンジンは「2016年インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー」の総合部門1位に選出されたもので、610ps/760Nmを発生する。
正確な排気量は3855ccで、これは同じ3.9リッターでも3902ccの488シリーズとは異なり、カリフォルニアTと共通。ただしスペックはカリフォルニアTの560ps/755Nmから大幅に向上されており、488が積む3902ccの670ps/760Nmをも上回る。可変ブーストマネージメントによってターボラグを感じさせないスロットルレスポンスを実現しているともフェラーリは語る。
低回転域では控えめながら、高速走行でパワフルなサウンドを発し、全回転域で迅速なピックアップを備える日常の市街地走行に適したエンジンとのことで、サーキットなどでのスポーツ走行よりはGTカーとしての資質が求められる12気筒クラスには最適な特性のようだ。とはいえ動力性能は十分以上で、0−100km/h加速は3.5秒、最高速度は320km/h以上とされている。
なお、そのほかの変更点についてはまだ明らかにされていないが、写真を見る限り、外観上の変更点はほとんど見つからない。パリ・モーターショーで公表される詳細情報に期待しよう。
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