時間や天体現象、宇宙の無限の広がりにインスピレーションを得た「ファントム・テンパス・コレクション」
ロールス・ロイス・モーターカーズはこのほど、新型「ファントム」に新たなビスポークコレクションとなる「ファントム・テンパス・コレクション」を設定、世界20台限定で発売すると発表した。なお、すでに20名のオーナーがこのモデルの予約を済ませているという。
「テンパス・コレクション」は、神秘的な天体現象や時間、宇宙の無限の広がりからインスピレーションを得ており、時間と宇宙に関するさまざまな美的&知的テーマが盛り込まれている。重要な要素として、1967年まで存在を知られておらず、宇宙の最深部で発見された天文現象「パルサー」だ。パルサーは地球から最も近くて280光年、つまり約27兆kmのところにあるのだが、非常に密度の高い白熱した星は、規則的なパルスで電磁放射を放ち、宇宙で最も正確な時計のひとつとされている。
ファントム・テンパス・コレクション最大の特徴は、この驚くべき自然の力を光ファイバーによる照明と複雑なオーダーメイドの刺繍で構成されるビスポークスターライトヘッドライナーで表現している点だ。
「時間」のもうひとつの側面である“静止”という幻想は、「フローズン・フラワー・タイム」ギャラリーで捉えられている。個別に輪郭の描かれた100個のアルミニウムのビレットの柱によって、パルサー星の1億年の回転周期を表現。それぞれのカラムは光を反射するためにブラックアルマイトを手作業によって研磨、全体は固体だが視線の移動に合わせて波打って曲がるように見える。
ドアトリムには渦巻く捻れた星のパターンが描かれている。何百もの照らされたステッチによって表現されたそれは、レザーのコントラストステッチを組み合わせることによって、より深みをもたらすとともに独特のオーラを放つ。
そんなユニークで特別な仕上げが施されたテンパス・コレクションのエクステリアは、宇宙の闇と謎を具現化するために特別に作成された新しい塗装仕上げによる「カイロスブルー」でペイント。この塗料には宝石のように輝くブルーの雲母フレークが入っており、光を捉えるとキラキラと星のようなきらめきを放つ。このボディカラーはブラックのディテールと組み合わせることで、強調されている。
同社では現在直面している継続的な旅の制限と、販売店での対面のやりとりの制限に対応すべく、Googleが提供しているバーチャルリアリティ体験アプリ「CardBoard」からアクセスできるテンパス・コレクションのプレゼンテーションを作成。常連顧客に対して、同コレクションの360度ウォークアラウンドを提供することで、顧客は世界中のどこにいてもテンパス・コレクションの並外れた存在感を楽しむことができる。
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