【国内試乗】「スズキ・ソリオ/ソリオ・バンディット」拡大されたボディでユーティリティも向上

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ワゴンRの小型車版として人気を博している「スズキ・ソリオ」がフルモデルチェンジ。ワイド化されたボディにより、操安性を向上しつつ居住スペースが拡大されるなど一層の進化を遂げた。

ファミリーでのお出かけに最適ともいえるモデル

1997年にワゴンRワイドの名で、ワゴンRの小型車バージョンとして登場し、その後改名されたコンパクトハイトワゴンのソリオがフルモデルチェンジ、4代目(スズキのアナウンスでは3代目)へとバトンタッチした。

エンジンはパワフルで静粛性に優れた1.2L直4ユニットを搭載。最高出力91ps、最大トルク118Nmを発生し、CVTが組み合わされる。

今回のモデルチェンジでは、持ち前の取り回しの良さは維持しつつ、ボディサイズを拡大することにより居住スペースと荷室空間を広げることがテーマだったという。スリーサイズは全長3790×全幅1645×全高1745mmで、先代より全長が80mm、全幅が20mm拡大。それでいながら最小回転半径は先代と同じ4.8mをキープしている。

ネイビーとホワイトを基調としたコクピットには、センターメーターを継続採用。グレーでシックな雰囲気のシートは、リビングにあるソファを目指して開発されたという。

ボディが拡大されたことにより、恩恵を受けたのは後席空間とラゲッジスペースで、荷室にはシートスライドを一番後ろに下げた状態でも5個のスーツケースを積載可能。当然ながら後席の足元は広々としており、足が余裕で組めるほどだ。また後席は左右幅も広げられていることで、ゆったり座りながら移動することができる。

さらにワイド化されたことは、走りにも効果が発揮されている。トレッドが広がったことにより、コーナリング時のロールが減少、ハイトワゴン特有のグラッとした動きがうまく抑えられているのだ。この走行安定性の良さにより、安心してコーナーを抜けていくことができた。

一方1.2L直4ユニットに、CVTとマイルドハイブリッド(Gグレード以外)が組み合わされたパワートレインは、過不足ない動力性能を発揮してくれる。特質すべきは静粛性の高さで、ボディの遮音も効いているのだろう。これなら家族での旅行でも、快適な移動ができるはずだ。

スクエアな形状の荷室は、スーツケースを5個積めるほどの容量を確保。フロアも低いため荷物の出し入れもしやすく、使い勝手も良い。

こちらはカスタムバージョンとなる「バンディット」のリアビュー。クリアタイプのコンビネーションランプが採用されているのが特徴だ。

フォト=雪岡直樹/N.Yukioka ルボラン2021年3月号より転載

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