ここでは、横浜ゴムが氷上性能を大幅に向上させつつ、ウェット性能をさらに高めた「アイスガード6」と、オールシーズンタイヤの中では雪上性能重視のキャラクターに仕上げたという「ブルーアース4S」を紹介しよう。
雪上の路面で確実につかんでくれる安心感
2020年1月、横浜ゴムはオールシーズンタイヤのブルーアース4Sを日本市場へ本格導入を開始した。オールシーズンタイヤは、近年では欧州市場で需要が拡大している。日本市場にもその勢いが波及しそうだ。
特徴は、ドライ路面とウェット路面での性能がスタッドレスタイヤよりも圧倒的に優れていること。まさにオールシーズンで履き通すのだから、非積雪路面を走る機会が多いだけに安心感につながる。それでいて、圧雪状態のスノー路面ではスタッドレスタイヤと同等の性能を発揮。実際に、プリウスに装着しテストコースでスラロームを試したところ、応答性や安定性では比較のために用意されたスタッドレスタイヤのアイスガード6とは、ステアリングを大きく切り込む場面を除いて顕著な差はなかった。
凍結したアイス路面では、さすがに性能差が明らかになる。フルブレーキングでの制動距離が、ブルーアース4Sはアイスガード6よりも20%ほど伸びてしまう。とはいうものの、ABSの作動を前提にしたブレーキングではなく通常のペダル操作ならロック寸前の状態が維持しやすい。つまり、ABSに頼り切りになりその先の保険はかかっていないという事態が避けやすいわけだ。ただ、やはりオールシーズンタイヤでアイス路面を走ることはおすすめできない。
一方、アイスガード6も横浜ゴムの新世代スタッドレスタイヤとなる。スノー路面やアイス路面でも、ステアリングを大きく切り込む場面で旋回力がしっかり稼げることが特徴だ。それだけに、大径低偏平なサイズまで充実していることもあり、高性能モデルとも優れたマッチングを実現。718ケイマンに履かせスノー路面のコーナリングで試したところ、スポーティなハンドリングが楽しめた。
また、アイスガード6は経年劣化が少ないことも特徴だ。一般論として、スタッドレスタイヤには寿命があり3年後からは性能が低下するとされていた。だが、ゴムの柔らかさを保つオレンジ由来の素材を加えた結果、4年経過時に相当する処理を施しても凍結路面でのフルブレーキングでは制動距離がほとんど伸びないことに驚かされた。
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横浜ゴム 0120-667-520 https://www.y-yokohama.com/product/tire/
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