ドライバーは社長の阿部良太氏
BMWやMINI、輸入車などの販売を行うBMW正規ディーラーの阿部モータースは6月26日、ミニ大田ショールームにてミニのワンメイクレースである「ミニ チャレンジ ジャパン2020」に「TEAM AbeMotors」として参戦することを発表した。同社がモータースポーツに自社体制で参戦をするのは創業以来初めてだという。
ミニ チャレンジはイギリスではじまったミニのワンメイクレースで、日本では2017年よりスタート、2018年にはJAFの公認レースに昇格している。車両は最新モデルとなるF56のジョンクーパーワークス(JCW)をベースにレーシングカーとしても改造が施されたもので、今シーズンからNゼロ規定のクーパーS(ナンバー付き)クラスも新設され、年間5イベント10戦で争われる。
「TEAM AbeMotors」のドライバーは同社の代表取締役社長である阿部良太氏。マーケティングディレクターとレースディレクターは高橋朋幸氏と吉倉肇氏、チーフメカニックは天田亮氏と石田裕介氏が担当し、そのほか阿部モータースのディーラーメカニックが車両のメンテナンスを行うが、ドライバーの阿部氏をはじめ、彼らすべてレースは初めてで、チーム監督も社員が交代しながら務めるという異色の体制だ。
JCWのレースカーにはダンロップ製のスリックタイヤが装着、ボディもワイド化され大型のリアウイングも備わるほか、室内はロールケージにフルバケットシート、5点式シートベルト等、まさにレーシングカーの雰囲気。エンジンは専用のECUに変更され、トランスミッションは6速シーケンシャルとなる。またサスペンションのスプリングはシリーズのテクニカル・パートナーとなっているEibach (アイバッハ) 製、ブレーキパッドとオイル関連は同社の取り扱いブランドのAMSECHS (アムゼックス) とFUCHS (フックス) を使用するとのことだ。
ドライバーの阿部氏は「参戦しようと思ったのは、ミニのワンメイクレースなのにディーラーのチームがいなかったからで、昨年の秋に決定しました。私自身レースは初めてなので、これまで富士スピードウェイで2回、ツインリンクもてぎで1回練習しています。ただナンバー付きではないので、積載車に載せてメカニックを連れて行ってと気軽に練習に行けないのが難点ですね。我々のチームは決して1位になることが第一の目的ではなく、レースに出ることで現場の士気を上げたり、パーツの開発につなげるのが重要なんです。ですので目標はずばり、全戦完走! です」と意気込みを語る。
今シーズンは台数も増え、20台が参戦するというミニチャレンジ2020。「TEAM AbeMotors」をはじめとする彼らの戦いぶりに大いに期待したいものだ。
●ミニチャレンジ2020スケジュール
※Round 1は5⽉23⽇~24⽇に開催予定だったがコロナウイルスの影響で延期
Round 2:2020年7月12日/ツインリンクもてぎ
Round 1:2020年8月2日/富士スピードウェイ
Round 3:2020年8月22日~23日/スポーツランドSUGO
Round 4:2020年10月18日/岡山国際サーキット
Round 5:2020年12月12日~13日/富士スピードウェイ
阿部モータースのミニ チャレンジページはコチラ
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