「ココロハコブプロジェクト」のひとつとしてグループ各社も生産

トヨタ自動車ならびにトヨタグループ各社は、現在医療用フェイスシールドの生産に本格的に取り組んでいる。トヨタ自動車では、当初500～600個／週の生産能力を大幅に引き上げ、2020年4月27日（月）よりこれまでの約20倍となる月産4万個（約2,000個／日）レベルでの生産を開始。今後、月産約7万個（約3,600個／日）レベルまで生産を拡大する見通しという。

また、グループ会社においても同様に生産に着手。トヨタ自動車東日本では、自社生産した医療用フェイスシールドを4月20日（月）に宮城県に3,000個を提供したほか、豊田合成、ダイハツ工業、日野自動車においても試作を開始しており、ダイハツ工業、日野自動車は近隣の医療機関への提供を開始している。加えて豊田自動織機においても、月産1万個（約500個／日）の生産を予定しているほか、トヨタ車体においても5月中旬の生産開始に向けて検討中だ。

トヨタグループでは、今回の新型コロナウイルス感染症の診断や治療にあたっている医療現場を支援する取り組みを、東日本大震災以降取り組んでいる「ココロハコブプロジェクト」の一環として位置づけ、今後グループ各社の事業所が所在する地元医療機関や自治体への提供を優先的に進めていく。

トヨタ自動車ならびにグループ各社は、「安全・安心を最優先に現場で戦っている方々、苦しんでいる方々の気持ちに寄り添いながら、私たちにできることを即断、即決、即実行していく」との方針に基づき、現在社会的な最優先課題となっている感染拡大の抑制や医療現場の支援に向けて、さまざまな側面から対策を検討し迅速に取り組んでいくという。

なお、トヨタ自動車九州はフェイスシールド2,000個と取り換え用のシールドフィルム30,000枚を社内で生産。6月末までに宮若市を含む筑豊地域や宗像市、苅田町、北九州市など地域の医療機関や自治体に提供すると発表している。
■生産品／フェイスシールド2,000個と取り換え用のシールドフィルム30,000枚

■提供先／以下の地元医療機関・自治体を中心に提供
・福岡県嘉穂・鞍手保健福祉環境事務所（宮若市を含む管轄の新型コロナウイルス検査医療機関へ配布）
・宗像市内の病院
・宗像市役所
・苅田町の病院
・北九州市の病院

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