250名のカスタマイズエキスパートがドイツ・ジンデルフィンゲン工場で働く従業員の健康をサポート
5月6日、ダイムラーはメルセデス・ベンツのパーソナライゼーションプログラムを担当する「デジーノ・マニュファクチュール」が、ハンドメイドのマスクを同社ジンデルフィンゲン工場の従業員向けに製造していることを明らかにた。
250名で構成されているデジーノ・マニュファクチュールのチームは、通常ではカスタマーからの要望に応じて多彩なカスタマイズメニューのなかからメルセデス・ベンツ車のシートやウインドーフレーム、ヘッドライニングといったパーツをデザイン・製作しているが、このたびの新型コロナウイルス感染症拡大の影響によりマスクを製作。車両の生産再開時は、同工場で働く従業員の健康をサポートしていく。
彼らが製作しているマスクは写真のように、顔の下半分を覆うことができる大判なサイズが特徴で、表に「Manufaktur Sindelfingen(マニュファクチュール・ジンデルフィンゲン)の文字とスリーポインテッドスターのエンブレムが刺繍されている。
彼らはマスク製造の専門家ではないが、ふだんからシートに張るプレミアムナッパレザーをコントラストステッチで手縫いしているなど、この類の作業はお手のもの。このチームのメンバーは皆、優れたノウハウと経験豊富なため、このような厳しい局面をむかえているなかでも、スムーズに対応ができたということなのだろう。車両の生産が再開されると、このマスクの製造は段階的に廃止されていく。
一方で、ダイムラーでは新型コロナウイルス感染拡大によるパンデミックに迅速に対応するべく、さまざまな支援キャンペーンを展開している。例えば、メルセデス・ベンツの自動車部品の製造に用いている3Dプリンターで医療用フェイスシールドを製作して医療関連施設に無料で提供。また、同社の寄付によってインドに1500床を備えた臨時病院を設立。さらにメルセデスF1チームはUCL(ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン)と共同で、CPAP(持続式陽圧呼吸療法)呼吸保護装置を開発・製造している。
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