エリーゼ・スポーツ220をベースに4種類のカラースキームを採用
5月6日、ロータス・カーズは「エリーゼ・スポーツ220」をベースに4タイプのカラースキームを採用した限定車「ロータス・エリーゼ・クラシックヘリテージエディション」を、合計100台発売すると発表した。英国での販売価格は、いずれも4万6250ポンド(約609万円)だ。
この限定車は、ロータスのレーシングヒストリーへのオマージュとして製作されたもの。これまでロータスのモータースポーツ参戦車両が採用してきた、カラースキーム4タイプを反映させているのが特徴だ。
ベース車のエリーゼ・スポーツ220は、220ps/250Nmを発揮するスーパーチャージャー付きの1.8L直列4気筒エンジンと6速MTを搭載。0-100km/h加速タイムは4.6秒、最高速は233km/hをマークする。
レッドボディにゴールドとホワイトをあしらうカラーリングは、1968年にグラハム・ヒルがレースでステアリングを握った「タイプ49B」のカラー。
ブラックボディにゴールドをあしらうカラーリングは、エマーソン・フィッティパルディが1972年のF1世界選手権で5勝をマークした「ロータス・タイプ72D」に用いられたもの。
ブルーのボディにレッドとシルバーをあしらうカラーリングは、ナイジェル・マンセルやエリオ・デ・アンジェリス、マリオ・アンドレッティがドライブした1980年の「ロータス・タイプ81」からイオンスピレーションを得たものだ。
そしてネイビーのボディにホワイトをあしらうタイプは、1960年の「ロータス・タイプ18」のデザインへのオマージュ。ロータス・タイプ18は今からちょうど60年前、F1モナコGPでスターリング・モスがステアリングを握り、F1世界選手権でロータスがポールポジションと優勝を獲得した初めてのロータス・マシンだった。
インテリアは、ドアトリム上部とシートの中央部分が、それぞれのエクステリアカラーに合わせてコーディネートされているのが特徴。ネイビーのボディのみ、シートのセンター部分にレッドのアルカンターラを張る。また、ダッシュボードには限定モデルを示すシリアルナンバー入りのプレートが貼られ、特別なモデルが演出されている。
そのほか、標準装備リストには、4スピーカーを組み合わせるDABデジタルラジオやエアコン、クルーズコントロール、レースカラー仕上げの超軽量鍛造合金ホイール、2ピース・ディスクブレーキ、フロアマット付きのブラックカーペットなどが並び、通常のエリーゼ・スポーツ220に1万1735ポンド(約154万円)分の装備をプラスしていながら、車両価格は6350ポンド(約84万円)の上昇にとどめており、バリューの高い1台となっている。
なお、この限定モデルでは、グラスファイバー製ハードトップや軽量リチウムイオンバッテリー、チタン製エキゾーストシステムを含む、いくつかのオプションアイテムが用意されている。