3グレード全6タイプを設定
トヨタ自動車は86のマイナーチェンジを実施し、8月1日より発売すると発表した。モデルラインナップ(税込車両価格)は以下の通り。
・GT“リミテッド”(6速MT:318万3840円/6速AT:325万800円)
・GT(6速MT:298万1880円/6速AT:304万8840円)
・G(6速MT:262万3320円/6速AT:264万7080円)
2.0リッター水平対向4気筒エンジン「D4-S」は、インテークマニホールドやエグゾーストマニホールドなど吸排気系部品の改良により、低速域からのトルク向上を含む、幅広い回転域での最大トルク発生を実現。またMT車のエンジンスペックは207ps/212Nmに引き上げられた(AT車は従来の200ps/205Nmから変更なし)。
従来型よりノーズ先端を下げ、グリル開口部を横方向に拡大することで、ワイド&ローのスタンスを強調したフロントマスクや、バンパー黒加飾部位の幅の拡大などにより、「ハ」の字を強調するワイドな構えを表現したリアビューが新型のデザイン的な特徴。
前後ランプが全車LEDタイプとなった点も新型の特徴だ。またトップグレードのGT“リミテッド”にはリアスポイラーが標準装備される。また、アルミホイールは、GT“リミテッド”およびGTには17インチ、Gには16インチが装着される。
インテリアでは、トヨタ最小径となる362mmの真円ステアリングホイールの採用をはじめ、GT“リミテッド”とGTには4.2インチTFTのカラーマルチインフォメーションディスプレイや3眼タイプのメーターを搭載している。シート表皮はGT“リミテッド”が本革×アルカンターラ、GTが上級ファブリック、Gが標準ファブリックを組み合わせる。
さて、時を同じくしてスバルBRZもマイナーチェンジ版が発表されたが、86との違いはどこにあるのかといえば、まずはグレード体系が挙げられる。86は上記の3グレード展開であるのに対し、BRZは今秋追加設定されるトップグレードのGTを加えると5グレード用意される。そこにはレーシングユースに軸足を置いたRAレーシングや、カスタマイズのベースに適したRカスタマイズパッケージが含まれている。
外観の違いとしては、フロントバンパーやヘッドライトユニット(内部)のデザインが挙げられる。インテリアでは基本デザインは共通するが、シート表皮の各部のステッチなど、仕上げレベルで差異が見て取れる。
開発を担当している多田哲哉チーフエンジニアは、新型86について次のようなコメントを発表している。
「ニュル参戦からフィードバックされた技術を中心にすべてを見直し、何度も世界のさまざまな道で鍛え直すことで、ひとつひとつのアイテムを作り込みました。新型86は、ハンドルを握って走り出した瞬間から、その深化を誰もが実感できるクルマに仕上がっております」。
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