刺激的なデザインと卓越したエアロダイナミクス、最長756kmの一充電航続距離を実現。e-モビリティへの熱意を刺激する一台
「アウディA6 e-tronコンセプト」は、革新的な電動自動車のボリュームモデルの先駆けとして、「上海モーターショー2021」でデビューした。このたびアウディは「A6 e-tron スポーツバック/アバント」を発売する。
このアッパーミッドサイズのモデルは、PPEプラットフォームを採用した2番目のモデルとして、パフォーマンス、一充電航続距離、効率、充電という、アウディの強みを受け継いでる。同時に、PPEプラットフォームにおいて、フラットフロアコンセプトを採用した初めてのモデルでもある。エクステリアはパワフルでスポーティ、そして完璧なプロポーションだ。
インテリアはアウディの新しいデザイン哲学によって定義された。A6 e-tronは、装備レベルに応じて、第2世代のバーチャルエクステリアミラー、ボタンを押すと不透明になるパノラマガラスルーフ、リヤのライティングリングなど、多くの革新的な機能を提供する。2024年9月からアウディA6 e-tronと「S6 e-tron」は、スポーツバックとアバントのオーダーが可能となる。
アウディAGのCEO、ゲルノート デルナー(Gernot Döllner)氏は「A6 e-tronは、スポーツバックとアバントとして、初の純粋な電気自動車です。その印象的なデザインは、製品ポートフォリオの中で最高のエアロダイナミクスを可能にし、その結果、効率を向上させます。700kmを優に超える長距離と卓越したドライビングダイナミクスにより、eモビリティへの熱意を刺激するでしょう」と述べる。
【写真21枚】刺激的なデザインと最高のドライビングダイナミクスは快適でスポーティ
エクステリア:エレガントでプログレッシブ
すっきりとしたボディデザインは、ダイナミズム、プログレッシブ、エレガンスに焦点を当てた。フロントは、調和がとれた豊かな表情を持つ。スリムなデザインのデイタイムランニングライトとワイドなグリルにより、A6 e-tronは路上でフラットかつワイドに見える。
閉ざされたシングルフレームをブラックマスクが囲み、e-tronモデルの独特なデザイン言語を反映している。メインヘッドライトと、先進運転支援システム(ADAS)センサーやエアインテークなどの他の機能要素は、ダークマスクに統合されているため、ほとんど見えない。
A6 e-tronの低く力強いボディが土台となり、ダイナミックなルーフラインを支えている。クワトロブリスターは、彫刻的で筋肉質な形状でクワトロ四輪駆動を強調する。これらは、アウディデザインのDNAの中核をなす要素だ。
車の心臓部にあたるバッテリーは、シル部分のブラックのインサートによって強調されている。インサートは、このクルマにフラット、スリムそしてダイナミックな外観を側面から与える。後部まで伸びてリフレクターを一体化することで、A6 e-tronは視覚的に伸びやかな外観を実現している。
アバントはDピラーが前方に鋭角に傾斜した非常にフラットなルーフラインも特徴だ。Aピラーからルーフスポイラーにかけてのアルミ調のトリムは、A6アバント e-tronの新しい特徴であり、高い認知度を生み出している。
リヤはスポーティなエレガンスとフルパワーの融合を伝える。クリーンなアーキテクチャーと、連続した立体的なライトストリップが組み合わさって、新しいA6 e-tronは明瞭さと落ち着きを与えている。印象的なスポイラーリップがスポーツバックのリヤを仕上げ、目を引くリヤディフューザーがリヤのスポーティでダイナミックな外観をさらに強調する。
アウディA6 e-tronには、エアロホイールとして設計された19インチの5アームダイナミックホイールが標準装備され、Sラインにはグラファイトグレーの20インチの「5スポークトライポッド」デザインのホイールが標準装備されている。
S6 e-tronには20インチホイールを標準装備。最大21インチの魅力的なホイールがオプションとして用意された。デザインは、スポーティなタイプからエレガントなタイプまで、6つのアウディスポーツ製を含む、9つの特徴的なパターンが用意されている。
アウディA6 e-tronのエクステリアは、ベーシックモデル、Sライン、Sモデルで異なる。エクステリアカラーは、標準カラーのマグネティックグレーソリッド、グレイシアホワイトメタリック、タイフーングレーメタリック、ミトスブラックメタリックなど、最大8色を市場導入時に用意。
それらはエクステリアのパワフルで進歩的なデザインを強調しており、ブルー系の色合いには、プラズマブルーメタリックとマルペロブルーメタリックの2色も展開される。デイトナグレーパールエフェクトとシャムベージュメタリックは、Sライン仕様とSモデル専用。
ベストインクラス:卓越したエアロダイナミクス
優れたエアロダイナミクスは、アウディの長きにわたる成功の歴史の中核をなす要素だ。アウディ100 (C3:ドイツCセグメント3世代目)やアウディ80(B3:ドイツBセグメント3世代目)など、かつての空力のヒーローもミッドサイズセグメントに属していた。
アウディ 100(C3)の伝説的なCd値(空気抵抗係数)は、「すべてのクラスのエアロダイナミクスワールドチャンピオン」を意味した。1982年、アウディは0.30という数値でライバルブランドを凌駕し、その後も長年にわたってその地位を維持しました。そして今日、アウディA6 e-tronは、このサクセスストーリーに新たな章を刻んでいる。
アウディにおいて、スポーティなデザインと空力性能は矛盾しない。最適な基本調整と数々の細部にわたる最適化により優れた空力性能が実現され、スポーツバックは非常に低いCd値0.21となっている。これにより、A6 e-tronはアウディ史上最も空力性能が優れたモデルとなり、フォルクスワーゲングループ全体の中でも最も優れたエアロダイナミックを備えたモデルとなった。
革新的なライティングテクノロジー
新しいアウディA6 e-tronによって、アウディ DNAの重要な要素であるライティングデザインとテクノロジーにおけるアウディの主導的な役割が強調された。ヘッドライトとリヤライトは立体的なデザインで、デジタルライトによるシグネチャーを提供し、現実世界とデジタルワールドを結びつける。
A6 e-tronファミリーのフロントには、LEDテクノロジーを備えたデジタルデイタイムランニングライトをオプションとして提供し、第2世代のデジタルOLEDリヤライトも用意している。A6 e-tronは、1枚のデジタルOLEDパネルに約45セグメントを持ち、Car-to-X通信を可能にし、道路上の安全性を向上させる。
アウディは、第2世代デジタルOLEDリヤライトで新しいレベルのライティングデザイン、機能性、安全性を確立、安全機能もさらに進化させ。ほかのアウディモデルに既に取り入れられている近接検知機能が、新しいA6 e-tronではコミュニケーションライトを含むように拡張されている。
この機能は、事故や故障の際にほかの道路利用者に警告を発する。コミュニケーションライトは、通常のテールライトグラフィックスに加えて、デジタルOLEDリヤライト2.0により、特定の点灯パターンのテールライトシグネチャーとともに警告シンボルを表示し、危険な運転や交通上の警告を与えてくれる。インテリアとアウディ MMIパノラマディスプレイ
アウディA6 e-tronのインテリアは、ユーザーのニーズに一貫して対応している。3Dかつ高いコントラストのデザインは、要素を意図的に前後に配置して、デザインとエルゴノミクス(人間工学)の観点から、乗員に最適化された空間設計となっている。
MMIパノラマディスプレイは、カーブデザインとOLED技術を備え、11.9インチのアウディバーチャルコックピットと14.5インチのMMIタッチディスプレイで構成され、10.9インチのMMIフロントパッセンジャーディスプレイと共に視覚的に明確なデザインによりデジタルステージを形成している。
オプションのARヘッドアップディスプレイ(AR HuD)は、デジタルステージのもう一つの中心的な要素であり、ディスプレイテクノロジーにおいて大きな一歩を踏み出している。そのディスプレイは、運転手に向かってフロントガラス全体に大きく傾斜した画像を投影。速度、交通標識、アシスト情報、ナビゲーションシンボルなどの関連情報を表示する。
インテリアは居心地の良い雰囲気を作り出している。「ソフトラップ」はドアからドアへとパネル全体にわたって広がり、均一で包み込むような空間感を生み出した。素材は機能的な観点から選ばれ、同時に車内のさまざまなエリアを明確にデザインで差別化している。
快適さを重視したエリアは、広々とした表面と柔らかい素材でデザインされている一方で、高品質で高光沢の黒色で精密にデザインされたコントロールエリアは、車両とのインタラクションの明瞭さを強調している。低く配置された細いエアベントは背景に溶け込むように見え、オプションのバーチャルエクステリアミラーのディスプレイは、Aピラーとドアシルの角度内の明確に見える位置に配置されている。
スマートパノラマガラスルーフと切り替え可が能な透明性
オプションの革新的なパノラマガラスルーフは、車両の魅力をさらに高める。従来のタイプとは異なり、このパノラマルーフのスマートガラスは、直接の日光を最小限に抑え、ボタンを押すことで不透明になる。これはポリマー分散液晶(PDLC)技術によるもので、透明から不透明に切り替えることが可能。
電気的に切り替え可能なガラスコンポーネントには、2つのPDLCフィルムがあり、そのフィルムが液晶を挟んでいる。電圧オフの場合、液晶は不透明な層を形成し、ガラスルーフは不透明に。電圧オンで液晶が再配列し、ルーフが透明になり光を通す。ルーフモジュールのボタンで「デジタルカーテン」のように個別に制御することができ、顧客は4つのプリセットから選ぶことができる。
インフォテインメント:顧客のデジタルワールドの統合
インフォテインメントシステムには、Android Automotive OSを採用。A6 e-tronは、オーバー ザ エア(OTA)アップデートによってコンテンツを更新するため、最新のアウディ connectサービスや強化された標準装備のe-tronルートプランナーが、常に最新の状態に保たれる。
アウディのアシスタントは、天気や一般知識などの追加オンラインコンテンツにアクセス可能。Microsoft Azure OpenAIサービスを通じたChatGPTとの接続により、自然言語で車と対話しながら、運転中に知りたい情報を聞くことができる。
Bang & Olufsenプレミアムサウンドシステムは、ヘッドレストスピーカーを備えた最適な音響を提供。高効率アンプは20個のスピーカーを830Wの出力で駆動する。これらのうち4つは前席のヘッドレストに組み込まれており、パーソナルなサラウンドサウンドやナビゲーション案内、1対1の電話通話を可能にする。
Aピラーやミッドレンジスピーカーに配置された追加のスピーカーが、比類なき3Dサラウンドサウンドを作り出す。ダイナミックインタラクションライトは、乗員と車両のインタラクションをサポートする多様なコミュニケーション機能を提供。これは、フロントガラス下のインテリアとコックピット全体に大きな弧を描いて広がる。感動的なまでの一充電航続距離と充電性能
強力でコンパクトかつ高効率な電動モーターと、新たに開発されたPPE用のリチウムイオンバッテリー[12モジュール、180個のプリズマティックセル、総電力量100kWh(正味容量94.9kWh)]により、A6 スポーツバック e-tronの一充電航続距離は最長756km、A6 アバント e-tronは最長720kmを実現。
A6 スポーツバック / アバント e-tron パフォーマンスモデルはシステム出力270kWで、アウディらしいスポーティなドライビングエクスペリエンスを提供。A6 e-tron パフォーマンスは0から100km/hまで5.4秒で加速し、最高速度は210km/h。S6 e-tronはシステム出力370kW(ローンチコントロール時405kWを提供する。
S6スポーツバック e-tronとS6アバント e-tronは、0から100km/hまで3.9秒で加速し、最高速度は240km/h。一充電航続距離は、S6スポーツバック e-tronが最長675km、S6アバント e-tronが最長647kmとなっている。
A6 e-tron パフォーマンス(270kW)は後輪駆動、S6 e-tron(370kW)はクワトロ四輪駆動で、スポーツバックおよびアバントが用意される。市場により、後輪駆動またはクワトロ四輪駆動の、さらに別のモデルが後日発売される予定。
800Vテクノロジーと標準のDC充電能力最大270kWにより、アウディA6 e-tronでは短い時間による充電が可能。A6スポーツバック e-tron パフォーマンスは、適切な充電ステーション(High Power Charging、HPC)において、10分間の充電で310kmの一充電航続距離を得ることができる。充電状態(SoC)10%から80%の充電が21分で可能だ。
精密なドライビングダイナミクスと高い快適性
アウディの典型的なDNAはサスペンションにも反映された。ここでは、明確に定義されたセットアップの哲学があり、サスペンション制御システムが正確に作動連携。調整されたフロントアクスルは、A6 e-tronの走行ダイナミクスに大きな影響を与え、特に俊敏な走行感覚を提供する。
オプションのアダプティブエアサスペンション(ダンピング制御付きエアサスペンションシステム)は、優れた乗り心地とスポーティなハンドリングの間において、広範な反応を可能にする。速度や好みに応じて、特定の道路条件に適応し、車両の高さを4つのレベルで調整する。
アウディドライブセレクトのエフィシェンシーモードでは、速度に応じてサスペンションが車体を20mm下げ、空力特性を向上。これによりエネルギー消費が最適化され、航続距離が延びる。
ドライバーアシスタンスシステム
A6 e-tronのドライバーアシスタンスシステムは、日常走行を容易にし、すべての道路利用者の安全を大幅に向上させる多くの機能を提供する。新機能のアダプティブ ドライビング アシスタント プラスは、加速、ブレーキ、速度と設定距離の維持、車線維持をサポートし、特に長距離運転での快適性を向上させる。
地域によっては、さまざまなセンサー以外にも高解像度の地図データやクラウドで集約された他の車両のスワームデータを使用して、運転行動を改善。この情報を適用することで、車両は事前にルートを計算し、速度域にかかわらず交通渋滞の中でも快適な運転体験を提供する。
パークアシストプラス、リヤビューカメラ、道路標識ベースの速度制限装置、カメラベースの道路標識認識、アダプティブクルーズコントロール、距離表示付きパークアシストプラス、車線逸脱防止警告、および注意散漫・眠気警告が標準装備される。
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