持続可能性が未来を拓く
ボルボ・カー・グループは、環境問題を筆頭とするサステナビリティへの取り組みを示す「サステナビリティレポート2023年」を発表した。
ボルボは、2040年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにすることを目指しており、その達成へ向けて、2030年までに完全なEVメーカーになることを表明している。欧州ではCO2排出規制やバッテリー規制など、気候変動やサステナビリティに関する様々な規制の導入が進んでいるが、ボルボはそれらに先駆け、気候変動対策をはじめとするサステナビリティに関する意欲的な目標を掲げ、その達成に向け前進しているという。
このレポートでは、2023年は歴代ボルボ車の中で最もカーボンフットプリントの少ない「EX30」が発売され、総販売台数に占めるEVの割合が16%になったとされている。EX30はボルボとしては4車種目のEVであるが、5車種目であるEM90が発売されたことも大きい。
また、2025年までに平均的な車1台あたりのCO2排出量を40%削減する(2018年比)、という目標を掲げているが、2023年は20%の削減に成功したとのこと。これ以外にも、2024年初頭までにディーゼル車の生産を終了することを表明(これは2024年3月に実現)。欧州、中国、米国向けの大陸間コンテナ輸送全てに再生可能バイオ燃料を導入するなどの成果も挙げられている。
2040年までに循環型ビジネスを実現するという目標においては、ニューモデルEX30はリサイクル素材の使用率が、アルミニウム約25%、スチール約17%、プラスチック約17%となっており、これまでで最も効率的な資源活用を実現、ボルボの廃棄物全体のリユース・リサイクル率は92%に達したとのこと。
また、バリューチューンと地域社会のける人々の生活を守り、向上させるという目標では、男女平等という観点からシニア・リーダーシップの女性割合34%を目標とし、2023年は30.1%を達成したとしている。
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