フェイスメイクはさらに続く!旧グンゼ製ハイテックモデル「ジャガーEタイプ」を地道に作ってみる・第21回

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顔の要素を揃えると、正しい道が見えてくる

グンゼ(現GSIクレオス)製ハイテックモデルのジャガーEタイプを作ってみまひょ、というこの連載。今回も、前回に引き続きボディ周りの作業をしてみた。

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というのはもちろん、前回のヘッドライト・クロームベゼル(ヘッドライトグラス・サラウンド)の続きである。平たく言えばヘッドライトカバーの枠なのだが、前回はそれの土台として、プラペーパーを貼り付け、中をくり抜いたところで終わっていた。このベゼルは平面ではなく立体的な形となっているので、それをこれから表現していかなくてはいけないのである。

その工作をどうするか、このところ考え続けていた。近頃使い味を覚えた光硬化パテで盛り上げていくか、あるいは芯となるプラ棒や金属線を接着し、その段差を瞬着などでなだらかに埋め、削り出して仕上げていくか。いくら考えても結論は出なかったのだが、試しにプラ棒を指でしごいて丸めてみると、いままでの経験よりもさらに丸まったので、これでいくか、と決断した次第だ。

使ったプラ棒は0.5×0.5mm。エバーグリーンでは確かこれが一番細いものだったはずだが、貼ってみるとやはり、0.5mmでは高さがありすぎるようで、そのため形がいびつというか、前後の長さが足りないように見えてきてしまった。しかしこれは、削って滑らかに仕上げていけば、大分見栄えが変わってくるだろう。また、プラペーパーで土台を作ったときからすでに、そもそも前後に短めにできてしまったかと気になっていたのだが、ウィンカーのレンズを合わせてみると、これによって見え方が変わって、実車の雰囲気に近くなるようである。

パネルのフランジ、プラ材で作るか金属で作るか
そしてもうひとつ、ボディサイドの下部パネルにフランジを再現する、という作業もしてみた。これはこの部分だけこうした工作をするのではなく、バルクヘッドにあるフランジの類もこれから作っていくつもりなので、その最初の段階、ということである。

こうした加工をする際、金属板を貼る、というやり方もあり、プラ材とどちらにするか少々迷っていた。実は細かい作業をするための素材として、0.1mm厚のアルミ板などというものも用意してあり、それをここで使ってみてもよいかな、という気はしていたのである。実際のところ、「ここの工作はアルミ板でないとだめだな」と予定を立てている部分もあるのだが、こうしたフランジの類は、どうするか決めかねていた。

しかし結局、このようにプラペーパーで作ることとしたのだが、その決め手になったのは……特にない。しかし考えてみると、「ボディ周りはプラで、エンジンやサスペンションはメタルやエッチングを駆使して精密に」というハイテックモデルの理念(?)を大切にしてみようという気持ちが、どこかにあったためかもしれない気はする。

作例制作・写真:秦 正史

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