高校生の頃に行き着けの玩具店で保管していた個体
今回は、テクノ No.932メルセデス・ベンツ250SL HTポリスのご紹介です。
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このポリス仕様は、各国の仕様により、POLICE POLITI POLIZEI POLISのバリエーションがあり、POLIZEIのみボンネット、トランク、左右ドアの色が黒から深緑色になっています。また、POLITIのルーフの散光灯は白い台座の無い仕様で、POLISのルーフ上の散光灯はブルーではなくオレンジ色に変えられているようです。
ベースのメルセデス・ベンツ230SLは1963年のジュネーブショーでデビューし、1967年にエンジンの排気量が2300ccから2500ccにアップされ、同時にリアブレーキがドラムからディスクブレーキに進化して250SLになりました。その後1968年からエンジンの排気量が2800ccまでアップされ280SLとなり1971年まで生産されました。
今回ご紹介するミニカーは、1965年から製造されたNo.929メルセデス・ベンツ230SL HTのポリスの250SL仕様なので、1967年以降のバリエーションとして生産されたミニカーと推測されます。実車同様250SLは約1年間の短期間のみの生産のためとても生産台数が少ないミニカーだと思われます。
テクノ製ミニカーでの230、250、280の仕様違いは、トランクフード左下のエンブレムの刻印だけで、シャシー、ボックスの表記は変わりませんが、No.932のポリスカー仕様のボックスには、メルセデス・ベンツの表記のみで250SL、280SLの表記はありません。
私が中学1年生であった1971年頃、当時目黒ステーションビル4Fにあった玩具店にてミニカーのワゴンセールがありました。そこで、テクノ製メルセデス・ベンツSLのポリスカーを購入しました。
当時No.928メルセデス・ベンツ230SLのロードスターが950円、No.929 同HTが980円、No.932のポリスカーが 1,000円だった頃、350円と450円で販売されていました。350円の方は全体にややキズが有り、450円の方は、箱は無いものの殆ど新品に近い良品でした。どちらにするか相当迷った挙句に程度の良い450円の方を購入しました。
私にとってテクノ製の230SL系のミニカーは特別な思い出のあるミニカーでした。それは、小学2年生だった1966年当時、クラスメイトが新車の230SLロードスターを所有しており、子供ながらそのクオリティの素晴らしさにショックを受けた経験を持ち、とても憧れていたミニカーだったからです。
当時の950円は、五目そばが70円だった時代で、貨幣価値からすると今日の1万円に近い感覚だったと思われます。私が当時やっとの思いで親に買ってもらったモデルペットNo.32ニッサン・シルビアが600円でしたので、それよりも遥かに高価だったテクノ製の230SLはミニカーでも高級車の部類でした。
さすがに数年経過したもののやっと自分で購入出来た喜びで一杯でした。本当はポリス仕様ではなくノーマル仕様が欲しかったのですが、贅沢は言えない状況だったので、今考えるととても勿体ないことですが、ノーマル仕様にモデファイしてしまいました。また、まだ中学生であったためこのミニカーを骨の髄まで遊び切り、最終的に程度の良いオリジナルのミニカーが入手出来た機会にレストアして次のオーナーに譲ってしまいました。
今思うと350円の方は、グリーンのPOLIZEI仕様だった記憶があります。今回ご紹介するミニカーは、高校生の頃の1975年前後に行き着けの玩具店で店に出さずに保管していたミニカーを懇願して譲り受けたデットストックでした。
ですから、私がワンオーナーになります。ですから既に私の元にやって来てから50年近く経過しました。今日の目で見るとノーマルより貴重な存在で、また警察官の人形が2体同乗しておりとても有り難い仕様だと思います。以前ポリスカー仕様をノーマルにしてしまった罪滅ぼしを含め、今後一生大切にコレクションして行こうと思っています。
この記事を書いた人
モデル・カーズ 「丸餅博士のヴィンテージ・ミニカー天国」並びにRM MODELS 「TRAM&CARS」に執筆中。愛車は1987年から所有している丸餅(’71 FIAT500L改)と1999年から使用している’91 メルセデス・ベンツ300E-24 (W124-031)。ヌォーヴァ・チンクエチェントと50年以上コレクションし続けているミニカーの啓蒙と伝道が使命。
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