【国内試乗】人気のクロスオーバーSUVをブラックコーディネート「フォルクスワーゲン T ロック・ブラックスタイル 」

スタイリッシュでありながら癖が強すぎないエクステリアや高い利便性が好評のコンパクトクロスオーバーSUVのT-ROC。そんな同モデルに専用装備を採用した特別仕様車のブラックスタイルが登場した。早速、その特徴を紹介しよう。

個性をさらに高めた魅力的なSUV

’20年7月に日本に上陸したT-Rocは、ゴルフクラスのクロスオーバーSUVだ。昨年の7月にはマイナーチェンジを行ない、スタイリッシュな印象を際立たせる新デザインのバンパーに変更され、インテリアは上質さを増した。さらに高性能バージョンの「R」グレードも新設定するなど全方位的にアップデートされた。

エクステリアはフロントグリル下部、ルーフレール、ドアミラー、リアサイドのクロームトリムをブラックアウトし、Cピラーに同車専用のデザインを採用する。

そんなT-Rocに特別仕様車の「ブラックスタイル」が追加された。これはその名のごとく、内外装の各所をブラックにコーディネートし、スポーティでスタイリッシュに仕立てたモデルだ。インテリアは、ダッシュパッド、エアコンベゼル、インフォテイメントディスプレイ、センターコンソールの箇所をブラックアウト。

TSIスタイルとTDIスタイルがベースのブラックスタイルは、標準装備の17インチホイールからブラックペイントされた18インチホイールを装備する。

オプションの「DCCパッケージ」を装着した際にセットで採用される19インチアルミホイールもブラックペイン

TDI Rラインがベースのブラックスタイルでは、標準装備の18インチホイールとはデザインが異なる、ブラックペイントされた18インチホイールを採用。

高性能モデルのT-ROC Rブラックスタイルでは、意匠が異なるブラックペイントの19インチホイールを採用する。

インテリアのルーフライナーはグレーからブラックに変更されている。人気のオプション装備である「“Discover Pro”パッケージ」を標準装備(T-ROC Rは標準)するなど、装備面でも仕様を向上させている。

試乗車のTDI Rライン・ブラックスタイルは、150ps/340Nmの2L直列4気筒ディーゼルターボエンジンを搭載。スッキリと軽い操舵感や、速度域を問わず安定した姿勢がもたらす上質な身のこなしも相変わらずだった。試乗車はDCCパッケージを装着車で、標準より1サイズ大径の戦闘的なタイヤを組み合わせていたのだが、日常域の乗り心地は標準の18インチ仕様を凌ぐほど。

TDI Rラインの2L直列4気筒ディーゼルターボエンジンは最高出力150ps、最大トルク340Nmで、スペックに変更はない。

ブラックにコーディネートしたT-ROC。質の高いコンパクトクロスオーバーSUVをご所望なら、ぜひとも購入候補に入れておくべき一台である。

【Specification】フォルクスワーゲン TロックTDI Rライン・ブラックスタイル
■車両本体価格(税込)=5,015,000円
■全長×全幅×全高=4245×1825×1590mm
■ホイールベース=2590mm
■トレッド=前:1540、後:1535mm
■車両重量=1430mm
■エンジン形式/種類=DFF/直4DOHC16V+ディーゼルターボ
■内径×行程=81.0×95.5mm
■圧縮比=16.2
■総排気量=1968cc
■最高出力=150ps(110kW)/3500ー4000rpm
■最大トルク=340Nm(34.7kg-m)/1750-3000rpm
■燃料タンク容量=50L(軽油)
■燃費(WLTC)=18.6km/L
■トランスミッション形式=7速DCT
■サスペンション形式=前:ストラット/コイル、後:トレーリングアーム/コイル
■ブレーキ=前:Vディスク、後:ディスク
■タイヤ(ホイール)=前後:215/50R18

問い合わせ先=フォルクスワーゲン・グループ・ジャパン TEL0120-993-199

リポート=下江優太 フォト=郡 大二郎 ルボラン2024年1月号より転載

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