デザイナーが特別に開発した、エレガントなメタリックグレーのターボ。順次導入の先導役は、新世代「パナメーラ」が担う予定
ターボモデルは50年近くにわたり、ポルシェにおいて高い地位を占めてきた。ターボモデルは、際立った高性能を誇り、すべてのモデルシリーズを代表するモデルなのだ。その独自性を強調するために、ポルシェは再びその外観を研ぎ澄まそうとしている。ターボモデルには、ゴールドの代わりに新しいターボナイトの色調を採用した、現代風にアレンジされた特別バージョンのクレストが与えられている。
このエレガントなメタリックグレーは、デザイナーがターボのために特別に開発したものだ。ターボナイトは、ほかのエクステリアおよびインテリアパーツにも採用され、ターボモデルの外観をさらに際立たせている。ポルシェは今後、すべてのモデルシリーズにこのような明確な差別化を順次導入していく予定だ。新世代の「パナメーラ」がその先導役となり、2023年11月24日(金)にワールドプレミアを迎える。
「1974年、私たちはターボチャージャーを搭載した初の『911』を発表しました。それ以来、ターボは当社の高性能トップモデルの代名詞となり、現在では多かれ少なかれ独自のブランドとなっています。私たちはいま、ターボの存在感をさらに高め、GTSなど他の派生モデルとの差別化を図りたいと考えています。
このため、ターボ独自の美学を開発しました。今後、ターボはすべてのモデルシリーズにおいて、エレガントで上質、そして特別感のある一貫した外観を持つことになります」と、スタイル・ポルシェ副社長のミヒャエル・マウアー氏は説明する。
エレガントなメタライジング効果
新しいターボナイトメタリックトーンは、ターボモデル専用。ほかの塗料と同様、この塗料もポルシェカラー&トリムのエキスパートによって慎重に配合された。ゴールドのエレメントがエレガントなメタライジング効果を生み出し、トップレイヤーは対照的なサテン仕上げとなっている。
リアのレタリングとデイライトオープン(DLO)、サイドウィンドウの縁取りは、今後ターボモデルでターボナイト仕上げが施される予定だ。モデル・シリーズによっては、フロント・エプロンのインレイ、スポーク、軽合金ホイールのエアロブレードなどのディテールにもターボナイト塗装が施される可能性がある。
ターボナイトは、ターボモデルの専用クレストにも採用されている。すべてのトップ・ハイパフォーマンスモデルのフロント、ライトアロイ・ホイール、ステアリング・ホイールに、近々このクレストが採用される予定。さらに、トリム・ストリップやベルトストラップ、モード・スイッチやエアコン・コントロール・パネルなど、インテリアの一部にもターボナイトが採用されている。
この場合も、その範囲はモデル・シリーズによって異なる。ブラック・インテリアとの組み合わせでは、シート、ドア・パネル・トリム、インストルメント・パネル、フロア・マットの糸にもターボナイトがコントラスト・カラーとして使用されている。