エントリーモデルとして後輪駆動のシングルモーターバージョンも導入予定
ポルシェが開発を進める、エントリークロスオーバーSUV『マカンEV』市販型の最新プロトタイプをカメラが捉えた。
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兄弟モデルとなるアウディ『Q6 e-tron』は、市販型に近いプロトタイプを7月下旬に公開、事実上のデビューを果たしており、マカンEVもデビューが近いと見られる。
捉えたプロトタイプは、これまでで最高に外観があらわになっておりり、EVセダン「タイカン」風ヘッドライト市販型コンポーネントが明らかになっている。ライトクラスターの小さなセクションは黒いテープで覆っているが、それ以外のフロントエンドは事実上隠されていない。
他セクションには、下部バンパーディフューザーまで伸びる形状の台形バンパーが特徴で、その上、バンパーの2つの隅には、コーナリング機能があると思われる追加のライトが2つ配置されている。
側面では、リアクォーターウィンドウのカモフラージュが剥がれ、スポーティなアウトラインや、Dピラーデザインも初めて露出している。さらにドアの下部には、筋肉質なキャラクターラインが確認できる。リアエンドでは、テールライトを繋ぐLEDライトバーが初めて見てとれるほか、バンパーの下にあったダミーのエキゾーストパイプが無くなっている。またいくつかの画像からは、前輪とは反対方向に操舵する後輪がはっきりと写っている。
キャビン内では、「タイカン」に似たデジタルインストルメントクラスターと、インフォテイメントディスプレイによるデュアルスクリーンで構成されているが、湾曲したドライバーディスプレイはタイカンのものより若干コンパクト化されているようだ。ドライバーズディスプレイとタッチスクリーンの間にはギアセレクターがあることも確認でき、タイカンより実用性が高められている印象だ。
マカンEVは、アウディQ6 e-tronと「PPE」(プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック・プラットフォームを共有する。100kWhのバッテリーパックに対応し、使用可能容量は96~98kWhで、270kW以上の急速充電に対応する。最も強力なバージョンでは、デュアルモーターのセットアップにより、最高出力は603ps、最大トルクは1000Nmを発揮するとみられるほか、48:52の重量配分、800V対応、リアの電子ロックディファレンシャル、全輪駆動、後輪ステアリング、および最大22インチのホイールの提供が予定されている。またエントリーモデルとして、後輪駆動となるシングルモーターバージョンも導入されると予想される。
最新情報によると、マカンEVのワールドプレミアは、2024年夏ごろに計画されているという。