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使い勝手の良さでシャランを選ぶ

フォルクスワーゲンの日本上陸70周年を記念して、フォルクスワーゲン(以下VW)のある生活を楽しんでいるオーナーを6回に渡って紹介していく本連載。
その第2回目は、フリーランスライターとして「Daytona(デイトナ)」や「model cars(モデルカーズ)」などを中心に、カルチャー系の記事を積極的に執筆している鈴木貴義さんにご登場願った。

鈴木さんが指定した取材場所は広大な敷地に大型のコンテナが積み上げられている倉庫スペースだ。

「このコンテナの中には、長年集めてきたミニカーやペダルカー、アメリカの雑貨などを保管しているんです。イベントでミニカーなどコレクションの一部を売る時には、いま乗っているシャランのシートを倒してそこに満載して行くんですよ」

多趣味で、膨大なコレクションを誇る鈴木さんがクルマに求める条件は使い勝手の良さだという。

「デイトナ誌でこういったコレクションを紹介する企画を連載していて、定期的に編集部に持ち込んで撮影しています。趣味のイベントもそうですが、たくさん荷物を積むことが多いので以前はステーションワゴンに乗っていました。その後2人目の子供が産まれて家族が増えたので、ミニバンへの乗り換えを考えたのですが、なかなか『コレだ!』と思えるモデルが見つからない。そんなときに、デイトナ編集部のクルマに詳しいスタッフに『VWシャランがいいんじゃない?』と言われたんですね。自分の求める条件がシートがフルフラットになって両側スライドドア、そして7人が乗れることだったのでシャランはピッタリだったわけです」

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小排気量でもパワフルな走りに魅了された

シャランの大きなボディに搭載されるのは1.4Lの小排気量エンジン。しかし、想像を大きく裏切る走りの楽しさと感動を与えてくれたとか。

「最初に購入したシャランは、1.4Lの直4にスーパーチャージャーとターボチャージャーがついたツインチャージャーエンジンだったんですが、初めて乗ったダウンサイジングターボは力不足をまったく感じさせず、『低圧のターボってスゲ~』って言いながら運転を楽しんでいました。燃費も良くて税金も安くて、経済面でのメリットも大きかったです。DSG(デュアル・クラッチ・トランスミッション)のキレのある変速にも感動しましたし、ツインチャージャーの過給音も最高でした!」

奇をてらうことのないシンプルな美しさこそがフォルクスワーゲンらしさでもあるだろう。そんなデザインが気に入った鈴木さんは、シャランから再びシャランに乗り換える。

「いま乗っている(2台目の)シャランは中古で購入したのですが、年間で1万km弱は走行しています。元々、派手なクルマは好みじゃないのでシンプルな外観は気に入っています。アメリカで走っているクルマは日本みたいに白、黒、シルバーといった無難なボディカラーばかりじゃなくて、ブラウン系とかシャンパンゴールドなども目立ちます。そんなアメリカンなイメージも投影させた他人とカブらない、この『茶メタ(ブラウン・メタリック)』は、大のお気に入りポイントです」

「華美でないデザインや、カチッとしていてすごく安心感がある乗り味は”質実剛健”というイメージがピッタリです。走りの安定感にしても、重厚感にしても、日常使いしていてちょうどいいし、1.4Lという小排気量エンジンから想像する以上にパワフルに走る。ワンタッチでフルフラットにできるシートや7人全員が窮屈に感じない室内の広さ、両側スライドドアの使い勝手のよさも気に入っているポイントですね」

シャランと過ごす日々の生活で感じられる心地良さは、フォルクスワーゲンのマジメなクルマ作りに根ざしているのだろう。

次のクルマもシャランを選ぶ

「コロナ禍まっただ中の頃には、ハンバーガーをテイクアウトしてパーキングの屋上でシャランをフルフラットにして家族でランチを楽しんでました。仕事に、趣味に、家族とのだんらんにと、幅広い楽しさがシャランにはあります。ボディはかなりワイドですがハンドルの切れ角が大きいので取りまわしもしやすい。生活のパートナーとして申し分ない相棒です。『ツインチャージャーのエンジンに後期型でハイライン装備という仕様があったらな~』と、ないモノねだりもしますが、次に選ぶクルマもきっとシャランです!」

鈴木貴義 Takayoshi Suzuki
「週刊ファミ通」の編集者を経てフリーライターとして独立。クルマ、オモチャ、古着、アメリカンカルチャー等をメインに執筆しながら、動画コンテンツ出演、ポッドキャストのMCを5年間務めるなど多方面で活躍している。

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フォト=望月浩彦 H.Mochizuki リポート=太田 輝 A.Ota

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