スーパーマーケットの屋上に立ち並ぶスーパーチャージャー。EVを普及させることでアメリカの景色を変えたテスラは、次は、どんな車でどのような新しいライフスタイルを、作り出そうとしているのだろうか。
Q:テスラの工場は、何がすごい?
A:「ギガファクトリー」は空前絶後の規模です!
テスラは2022年、136万9,000台のテスラ車を生産した。前年比、なんと約40%増だ。2017年に「モデル3」の発売を開始し、2018年に本格的な量産体制を築いて以降、指数関数的に製造台数を伸ばし続けている。この大量生産を可能にしているのが、テスラの誇る「ギガファクトリー」だ。
イーロン・マスクは、常日頃から「クールなプロトタイプを数台作るのは簡単だ。EVは量産するのが大変なんだ」と語っているように、量産において散々苦労してきた。何度も「生産地獄 (production hell)」をくぐり抜けてきたこともあり、工場の設計には大変なエネルギーを費やしている。
【写真12枚】工場の大きさもケタ違い! テスラの「ギガファクトリー」
「EVを量産するためには、リチウムイオン電池も自社の工場で製造することが必須だ」と考えたイーロンは、量産車モデル3用の電池を大量に製造するため、2014年にアリゾナで「度肝を抜くほどデカい、本物の超巨大工場」、すなわち「ギガファクトリー」の建設に取りかかった。建設費用はなんと50億ドル(うち16億ドルはパナソニックが投資)という壮大な規模だった。
その「ギガファクトリー1 (ギガネバダ)」は、2015年に創業開始。当時、世界最大のバッテリー工場であるだけでなく、「世界最大の建造物」でもあった。床面積は18万平方メートルと、東京ドーム約280個分に相当する。現在、ギガネバダでは7,000人のスタッフが雇用され、モデル3のドライブトレインおよびバッテリーセル、パワーウォール、パワーパックなどを製造している。
一度、成功事例が確立すれば、あとはコピー&ペースト。ギガファクトリーは、その後ニューヨーク州バッファロー、上海、ベルリンへと展開し、2022年にはテキサス州オースティンに、5つ目となるギガテキサスがオープンしている。
「ギガファクトリー2 (ギガニューヨーク)」は2017年に稼働開始。1,500人のスタッフがソーラールーフ、スーパーチャージャーを製造している。しかし、ここにはなんと自動車の生産ラインはない。……続きは、『TESLA FAN BOOK』で!
タイトル:『TESLA FAN BOOK テスラについて知っておきたい100のこと』
定 価:1,650円 (本体:1,500円)
ページ数:148ページ オールカラー
発行年月日:2023年3月29日(水)
Amazon 商品ページ: https://www.amazon.co.jp/dp/4777026825
ネコ・パブリッシング内の紹介ページ: https://www.neko.co.jp/magazine/tesla-fan-book