レーシングコースでの使用のため、特別に最適化されたマンタイ・キット装着で、なんと6秒超のタイム短縮。
マンタイ・キットを装着し、368kW(500PS、718ケイマンGT4 RS:燃料消費量*複合値(WLTP)13.2L/100km、CO₂排出量*複合値(WLTP)299g/km)の「ポルシェ718・ケイマンGT4 RS」は、ニュルブルクリンクのノルドシュライフェ・サーキットを7分03秒121で1周した。
これは、アップグレードキットを装着していない718ケイマンGT4 RSよりも6.179秒速い。今回の改良は、エアロダイナミクスとシャシーコンポーネントに重点を置いている。強力なブレーキシステムには、サーキット用に設計されたパッドがオプションとして用意されている。
この新しいキットは、ポルシェモータースポーツのエンジニアとノルドシュライフェのスペシャリストであるマンタイとの緊密な協力のもと、特にサーキット走行のためにムイスパトで開発された。公道走行が可能なコンポーネントはアフターマーケットで購入することができ、世界中のポルシェセンターで販売される予定だという。
パフォーマンスセッティングでダウンフォースがほぼ倍増
718ケイマンGT4 RS用のマンタイキットは、追加機能エアロパーツの包括的な変更によって識別できる。フロントでは、ホイールアーチ・ガーニーフラップ付きのフラップと新しいエアカーテン、ディフューザー付きの新しいカーボン製アンダーボディが、フロントエンドのダウンフォースを向上させる。
85mmワイドになったリアウイングは、新しいウイングブレードと大型のエンドプレートを備え、リアアクスルのダウンフォースを増加させる。4段階の調整が可能で、より大きな空力力に耐えるため、リアエンジンカバーのボディワークはカーボン織物仕上げで強化されている。
リアホイールのエアロディスクもCFRP製。これは、車体後部の乱流を低減し、エアロダイナミクス・パッケージを視覚的に仕上げた。オプションの装飾フィルムでカスタマイズすることもできる。サーキット走行用にリアウイングをパフォーマンスに設定すると、時速200kmでダウンフォースは89kgから169kgに増加する。
スプリングレートを変更した調整可能なコイルオーバーサスペンション
ポルシェはマンタイとともに、718ケイマンGT4 RSのために、サーキット走行に適応するインバーテッドセッティングの特別なコイルオーバーサスペンションを開発。スプリングストラットは4段階に調整可能で、伸側および縮側の調整も工具なしで行うことができるという。フロントサスペンションのスプリングレートは20%アップ。 シャシーには、フロントアクスルのリフトシステム付きとリフトシステムなしの2つのバージョンがある。
スチール製ブレーキラインもキットの標準部品だ。これにより、正確なプレッシャーポイントが保証され、最適な制動力を発揮する。幅広い温度範囲で一定の摩擦特性を発揮する特別なレーシング・ブレーキ・パッドもオプションで用意されている。マンタイのロゴ入りイルミネーテッド・ドアシルガードも用意され、クルマを視覚的にパーソナライズすることができる。サーキット走行用に設計されたトーイングループもオプションで用意されている。
カーボン織り仕上げの追加オプション
オプションで、CFRP製リアスポイラーを追加することができる。カーボン織物で仕上げられたこのパーツは、標準のリアスポイラーに取り付けられる。大型のリアウイングと組み合わせることで、リアアクスルのダウンフォースが約4%増加する。フロントウイングには、オプションでカーボン織物仕上げのルーバー(ホイールアーチベント)が装着され、このクルマのパフォーマンスを視覚的に強調している。これはヴァイザッハ・パッケージの外観にマッチしている。
ノルドシュライフェを6秒以上速く走る
マンタイ・キットを装着した718ケイマンGT4 RSは、ポルシェのスポーツカーの伝統的なベンチマークであるニュルブルクリンク・ノルドシュライフェで、そのポテンシャルをフルに発揮。ポルシェのブランドアンバサダーであるイェルク・ベルクマイスター選手がステアリングを握り、曇り空の下、気温18℃のアイフェルにある20.8kmのコースを7分03秒121で駆け抜けた。両車ともオプションのミシュラン・パイロット・スポーツ・カップ2 Rタイヤを装着していた。ラップタイムはその場で公証人により認定された。
マンタイ・キットは世界中のポルシェセンターで販売される。国別の価格はアクセサリーファインダー(tequipment-finder.porsche.com)に記載されている。ヨーロッパでの発売は2023年12月を予定。その他の市場については追って発表される予定だという。718ケイマンGT4 RSのメーカー保証に影響はない。
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