「2035年までにEVの販売比率100%」の達成を目指すホンダの本気! 2027年までに10機種のホンダブランドEVの中国市場投入を予定
ホンダは2023年4月18日(火)、中国・上海で開催中「2023年上海モーターショー (第20回上海国際自動車工業展覧会)」において、電気自動車(EV)「e:N(イーエヌ)」シリーズの第2弾となる「e:NP2 Prototype (イーエヌピーツー プロトタイプ)」「e:NS2 Prototype (イーエヌエスツー プロトタイプ)」と、e:Nシリーズ第3弾となるコンセプトモデル「e:N SUV 序※(xù)」を世界初公開した。
中国市場において今後これらのモデルを投入してe:Nシリーズを拡充することで、「2035年までにEVの販売比率100%」の達成を目指していくという。ホンダは「2050年にホンダが関わるすべての製品と企業活動を通じたカーボンニュートラルの実現」というグローバルでの目標を掲げ、中国においては2027年までに10機種のホンダブランドEVの投入を予定している。
今回発表されたe:NP2 プロトタイプとe:NS2 プロトタイプは、ホンダが提案する新たな価値を持ったEVとして開発を進めており、e:Nシリーズ第2弾として2024年初頭の発売を予定している。
また、e:Nシリーズ第3弾となるe:N SUV 序については、SUVらしいワイルドさと近未来的な知性を兼ね備えた新世代のe:Nシリーズとして開発を進めている。今回発表したコンセプトモデルをベースとした量産モデルは、2024年内の発売を予定している。
ホンダは、これらのモデルを投入することで中国における電動化を加速し、従来グローバルで掲げていた「2040年までにEV・FCEVの販売比率100%」の目標を前倒し、「2035年までにEVの販売比率100%」の達成を目指すという。
※「序」は中国語で「プロローグ」を表し、e:Nシリーズとして新世代の幕開けを迎えるという意味合いを込めた。
◆「e:NP2 プロトタイプ」「e:NS2プロトタイプ」
e:Nシリーズ第2弾となるこれらのモデルは、e:Nシリーズ共通のコンセプトである「動」「智」「美」を磨き上げ、既存モデルの枠にはまらない新たな価値を持ったEVを目指した。
・動:ホンダが培ってきたダイナミクス技術で人とクルマが一体になったような
独自のドライビングプレジャーを提供
・智:クリーンですっきりとしつつ心地よいラウンド感をもたせた造形とホンダ・
コネクト4.0などの先進装備で知的な室内空間を提供
・美:SUVのようなユーティリティーの高さとセダンのような流麗なフォルムを
両立したデザイン
また、それぞれのモデルが目指す世界観をデザインへ落とし込み、e:NP2 プロトタイプはシームレスで洗練されたスマートな未来感を、e:NS2 プロトタイプは見る人に刺激を与えるエモーショナルな未来感をそれぞれ表現した。
◆e:N SUV 序
e:Nシリーズ第3弾となるこのコンセプトモデルは、e:Nシリーズ共通のコンセプトである「動」「智」「美」を新たな次元へと引き上げることを目指した。
・動:EV専用のe:N Architecture W(イーエヌ アーキテクチャー W)を
初採用し、走る楽しさを追及したHondaらしいパフォーマンスを実現
・智:最新の安全運転支援システムやAIを搭載したコネクト技術の採用により、
室内全体で智能化を感じられる空間を実現
・美:SUVらしいワイルドさと近未来的な知性を兼ね備えたデザインを採用