【BBS RI-D × ポルシェ718ケイマン】老舗ならではの哲学と盤石のコラボレーションには、圧倒的な高性能と色気が宿る

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いつの時代も手を取り合いともに歩んできたコラボは今もなお不変だ。そう再確認させてくれたのが718ケイマンとBBS RI-Dとの共演だった。それは見る者を釘付けにする色気と高性能を持って世界を魅了させる。

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華やかな色味の中に飽くなき性能追求が宿る

空冷911時代から常にポルシェの足もとを支えてきたのがBBSホイールだった。その親和性の高さは今も不変だ。今回は「718ケイマン×RI-Dの新色」という最新鋭コラボだった。

欧州ではポルシェとBBSとのコラボはひとつの定番だ。マンタイレーシングに象徴されるレーシングカーはおろか、ストリートカーに対してもBBSを率先して装着する人が後を絶たない。918スパイダーや911GT2RS、GT3RSなどポルシェ製ホットモデルの純正オプション品として、BBS製マグネシウム鍛造ホイールが設定されることもある。

その盤石のコラボを感じさせてくれるのが、この718ケイマンだった。足もとを支えるのはBBSジャパンのフラッグシップに相当するRI-Dである。2011年に超超ジュラルミン鍛造製法を実用化して新時代のBBSを切り拓いたホイールだ。BBSのアイデンティティであるクロススポークは、極限まで研ぎ澄まされた2×5本へ。応力分散の観点から理想的だとして貫いてきた造形は、極限まで無駄を削ぎ落としたものとなった。抑揚のあるスポークや縦断面に設けられた駄肉処理など、そこには究極的に性能を追い求めた者だけが醸すような色気も宿る。

サイズはポルシェ純正で設定されるケイマンS用19インチと同じ。フロント8.5J、リア10.0Jで、そうした意味では手軽に装着できる。今回はミシュランの新作であるパイロットスポーツ5が組み合わされていた。製法や造形はポルシェの走りを支えるに相応しい強度や剛性を保ちながら、驚くほど軽量なのがRI-Dの特徴でもある。公表されている重量はフロント7.6㎏、リア8.7㎏。これだけの軽量性能を持つだけに、履き替えた途端に足もとに重量物がないかのような軽やかさを体感できる。強度や剛性の高さは、タイヤの性能を100%引き出すことにも繋がる。

718ケイマンの前作にあたる2代目(981型)までを含めると、ケイマンとRI-Dはほぼ同じ時代を駆け抜けてきた。姿カタチだけを捉えるともう10年選手になるのに、その鮮度が今もまったく衰えていないことに驚く。それだけ基本設計や、それに裏打ちされたスタイリングが優れている証であり、なおかつ両者とも弛まぬ努力を重ねてブラッシュアップを続けてきたからでもある。

その象徴と思えるのが、RIDの美しさを際立たせるカラーリングだった。これは今年4月に設定された新色のダイヤモンドゴールドだ。BBSジャパンが新開発した高輝度塗装によるもので、従来のメタリック塗装とはひと味違う深みのあるゴールドへ。光の当たり加減によって、まるで宝石のような美しさをたたえたかと思えば、次の瞬間にはレーシングホイールのような勇ましさへと豹変する。BBSジャパンの開発技術はおろか、オートメーション化された最新鋭の塗装工場を活かして結実させた色味だと言える。

欧州で生まれ育った盤石のコラボが、雨上がりの海辺にたたずむ。その美しき世界は、100%ヨーロピアンでありながら、BBSジャパンという日本の技術力が支えたものでもある。なおかつ、マイアミブルーのボディカラーとダイヤモンドゴールドというホイールカラーは、まさにアメリカ東海岸のビーチリゾートをクルージングするのが似合うような存在だとも思えた。究極的に理想像を追い求め続けるコラボが自然と醸し出す色気に、そしてステアリングを握るとわかる確かな安心感に、世界中が恋い焦がれる理由がわかる。

◎サイズ/価格
19inch×8.0~12.0J 255,200~287,100円(税込)
20inch×8.5~11.5J 293,700~319,000円(税込)
21inch×9.0~10.5J 331,100~341,000円(税込)
◎カラー:ダイヤモンドシルバー(DS)、ダイヤモンドブラック(DB)、マットブラック(MB)、ダイヤモンドゴールド(DG)
◎対応車種:メルセデス・ベンツ/BMW/アウディ/ポルシェ/その他国産車等

BBS公式サイト

フォト=宮越孝政 ルボラン2022年11月号より転載

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