シリーズランキングは#56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-Rが堅守
2022シーズンのスーパーGTも折り返しとなる第4戦、その決勝レースとなる「FUJIMAKI GROUP FUJI GT 100Lap RACE」が8月7日、富士スピードウェイで行われた。
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昨年までは500kmもしくは300kmレースとして開催されている富士スピードウェイでのスーパーGTであるが、今回は大会名の通り100ラップ(約450km)となった。しかしスタート直前に雨が降り路面の一部が濡れ、その後雨は止み全車がスリックタイヤをはいたこともあり、急遽フォーメーションラップが1周追加され、周回数は99周に減算された。
レースはポールポジションスタートの#65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗)が序盤こそトップを走行したもののトラブルによりリタイヤ、結果昨年のシリーズチャンピオンである#61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)が今季初勝利を収めた。
夏休み中の開催とあって、当日の観客数は2万9000人、スタート時の気温は26度で路面温度は33度と、思いのほか低めのコンディションとなった決勝レースは、ポールポジションスタートの#65 LEON PYRAMID AMGが序盤からトップを守り、2番手グリッドスタートの#61 SUBARU BRZ R&D SPORTが続く。しかし7周目に#4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)がオーバーテイクに成功したことで、トップの#65がリードを広げ、#4と#61が2番手を争う展開となった。
その後、早くも2番手に10秒以上のリードを広げた#65だったが、18周を終えたところで右フロントタイヤにトラブルを抱え緊急ピットインし、残念ながらリタイヤとなってしまう。これで#4 グッドスマイル 初音ミク AMGがトップに立ち、2番手には#61 SUBARU BRZ R&D SPORTを抜いた#10 TANAX GAINER GT-R(富田竜一郎/大草りき/塩津佑介)が浮上してくる。
中盤に入ってくると、トップ#4 グッドスマイル 初音ミク AMGが後続を10秒近く離して快走し、2番手には最初のピット作業を早めに行った#55 ARTA NSX GT3が続くが、なんと43周目にスローダウン。ピットに戻り応急処置をしてコースに戻るが、何とコースサイドに出てストップしてしまう。この車両回収のためにFCY(フルコースイエロー)が導入されることとなった。
一方順調にトップを走る#4 グッドスマイル 初音ミク AMGは、61周を終えて2度目のピットイン。2番手には#11 GAINER TANAX GT-R(安田裕信/石川京侍)が浮上し、#61 SUBARU BRZ R&D SPORT3番手で続く構図となる。
そして77周目、何と#4 グッドスマイル 初音ミク AMGの左フロントタイヤがバースト。ピットに戻って交換したものの後方へと下がってしまった。
これにより#11 GAINER TANAX GT-Rがトップとなるが、背後には#61 SUBARU BRZ R&D SPORTが猛追し、両車の激しいバトルが展開される。コーナーで速い#61、トップスピードが速い#11との争いは、86周目に#61が#11を抜き去り、引き離すことに成功した。
その後#61 SUBARU BRZ R&D SPORTはこのまま逃げ切り今季初優勝。ステアリングを握った山内選手はスーパーGT参戦100戦目のレースを嬉しい勝利で飾ることとなった。また2位は#11 GAINER TANAX GT-R(安田裕信/石川京侍)。3位には5番手スタートの#18 UPGARAGE NSX GT3(小林崇志/太田格之進)が入っている。
一方、#56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)は、サクセスウェイト99kgを背負うなか、予選10位から我慢の走りで6位フィニッシュし、ランキングのトップを死守。
これにより10.5ポイント差で#61 SUBARU BRZ R&D SPORT、11.5ポイント差で#18 UPGARAGE NSX GT3が続き、その後方も数ポイント差で多くのマシンがひしめき合うなど、相変わらずの混戦模様となってきたスーパーGTのGT300クラス。果たして次の鈴鹿ラウンドで#56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-Rが頭ひとつ抜け出すのか? 非常に興味深い展開となってきた。
スーパーGT公式HP https://supergt.net/
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