子どもの頃から筋金入りのクルマ好きなオーナーの愛車が眺められるホビールームに垂涎!
幼年時代からクルマが好きだったFさんは、学生時代にポルシェ996ターボのモデルカーを購入、いつかはポルシェターボを所有したいと夢見てきたという。
免許を取得してからは、インプレッサWRX、レガシィB4、BMW E46 M3と乗り継ぎ、モデルカーを手に入れてから約20年後に2007年式ポルシェ997ターボを手に入れ、ついに夢を叶えることに。また、ファミリーカーとして2010年式BMW X5Mも所有することとなる。
そして2017年秋に、愛車2台を格納するガレージハウスを建てたいと思い、建築家を探していくうちに巡り合ったのが、「アドヴァンスアーキテクツ」だ。
憧れのガレージハウスをスキップフロアで
約65坪の敷地に建築されたガレージハウスは、同社の泊俊哉さんの手により設計。モダンテイストでまとめられた空間は、デザインだけではなく機能性も持ち合わせており、スキップフロアや吹き抜けによってどこにいても家族の気配を感じられる空間になっている。
Fさんが購入した土地の高低差は80cm近くあったが、2つの棟を分散させ、センターに吹き抜けと階段を配置してジョイントすることでその土地を活かすプランを実現。かねてからのリクエストであった、愛車が眺められるホビールームもレイアウトしている。
最近では、リビングとダイニングを1つの箱として設計することが多いが、あえて分離させるとともに、吹き抜けを介しゾーニングすることで「テラスとつながったアクティブなダイニングキッチン」と「よりリラックスできるリビング」を分けることにしたという。
しかもダイニングキッチンからもガレージ内のクルマをエントランス越しに眺めることができる。これらの部屋にはスライド式のドアが用意され、普段は開放することで使いやすいパントリーや部屋が現われるが、来客時にはドアを閉めて目隠しができるようにも設計されているのだ。
【写真11枚】敷地面積約65坪、土地の高低差はなんと80cm! に建てたガレージハウス
スマホで開閉できるガレージドア
また、ご主人が要望したこだわりのガレージには細かな機能を設定。ガレージシャッターには「文化シヤッター」製ポルティエを導入。シャッターを開閉するためのシャッターボックスは天井に埋めることですっきりとした空間を実現している。
シャッターの開閉操作については、「システムデザイン」社の「Smart Garage Wireless Converter」を導入することで、スマートフォンからも開閉が可能なのだそうだ。
ドイツ車2台が似合う工夫満載のモダンガレージハウス。施主と建築家が耐震性、耐久性、快適性などを意識しながら、機能美、デザインを両立させた住宅であった。
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