昨年上陸したセダンに引き続き、ようやく上陸がかなったステーションワゴンに加え、これまでにEクラスにしか設定のなかったオールテレインという新たなモデルも登場したCクラス。ここでは3つのボディタイプが出揃ったということで、“ベストCクラスはどれだ!?”を探った。
多彩なバリエーションが魅力の現行Cクラス
「Cクラスの中で1番いいのはどれですか?」という質問に、ふさわしい「答え」を提供するのはなかなか難しい。敵前逃亡するつもりはさらさらなくて、さまざまな人のニーズに応えるべく、多彩なバリエーションを揃えていることこそが現行Cクラスの特徴だと思っているからだ。予算や用途や性能など、人によってクルマに求める優先順位は異なり、その最適解が現行Cクラスには多数用意されているのである。
確かに歴代のCクラスの中には、W202のAMG・C36など、”神仕様”と呼べるくらいバランスの整った特出したモデルがあった。いっぽう最近では、自動車を取り巻く社会情勢の変化やユーザーの多様化が顕著で、自動車メーカーはどんな要望にも応えられる商品をたくさん用意する必要に迫られている。モデル数がひと昔前よりも格段に増えた理由もそうだし、単一モデルでも仕様やグレードの拡充が図られる傾向にある。
現在、日本で販売されているCクラスは、セダンがC180アバンギャルド、C200アバンギャルド、C200 4マチックアバンギャルド、C220dアバンギャルドの計4モデル。ステーションワゴンはC180アバンギャルド、C200アバンギャルド、C220dアバンギャルド、そして追加導入されたばかりのC220d 4マチックオールテレインの4モデルとなる。エンジンはM254型のガソリンとOM654M型のディーゼルの2種類。C180とC200はエンジンマネージメントシステムのソフトウェアによって出力/トルクを変えている。そして、すべてのエンジンは48Vのリチウムイオンバッテリーと組み合わされたISG仕様となる。現行Cクラスの特徴のひとつがこの「全モデル電動化」でもある。
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