2026年以降の新モデルはすべてEVに、2033年以降の販売は全モデルEVに! 100年に1度の変革期に対応する取り組み
アウディ ジャパンは、電気自動車販売のスペシャリストを養成して顧客への提案力・サービス向上を目的とする、「e-tron 資格認定制度」を導入する。この制度は、全国のアウディe-tron店(現時点で110店舗)のすべての新車セールススタッフを対象としたもの。
自動車業界は電動化シフトにより、100年に一度の変革期を迎えている。これに伴って電気自動車販売においては、これまでのガソリンやディーゼルエンジンモデルとは異なる、電気自動車特有の充電メカニズムや補助金等に関する包括的な知識を、顧客にわかりやすく説明・提案する能力が求められている。
アウディ ジャパンは「e-tron 資格認定制度」の導入により、セールススタッフが電気自動車販売に必要な知識を身につけ、顧客の要望に対して的確な提案を行うことにより、さらなるサービスの向上を目指すことを目的としている。この資格認定制度は、「e-tron セールスコンサルタント」と「e-tron スペシャリスト」の2段構成となっているという。
「e-tron セールスコンサルタント」は、アウディの電気自動車e-tron販売に必要な知識を身につけ、顧客に対する的確な提案ができることを目的としており、全国アウディe-tron店すべての新車セールススタッフが対象となり、育成トレーニング受講から資格認定まで、およそ4~5か月間を要する。
ここでは、プロダクトに関する深い知識、充電やインフラ、販売プロセスなど、電気自動車に関するさまざまな事前学習の後に、習得確認とケーススタディの二度にわたる試験を実施。アウディ独自の資格認定制度として、2022年5月に育成トレーニングを開始した。
一方、「e-tronスペシャリスト」は、「e-tron セールスコンサルタント」有資格者を対象とした有期限資格で、電気自動車の専門家として、また、業界・制度等の最新情報を常に把握するスペシャリストとして、各アウディ e-tron店舗内で、「e-tron セールスコンサルタント」に対する指導役も担うという。これはAudi Q4 e-tron導入予定の2022 年第4四半期を目途に、資格認定を開始する予定となっている。
アウディ ジャパンは、この「e-tron 資格認定制度」を通じ、電動化戦略の中で強固な販売体制の構築を行い、プレミアムEVブランドとして、顧客が安心してアウディの電気自動車を購入・所有できるサポート体制を強化していく。
これまでにドイツ本社AUDI AGは、電動化戦略「Vorsprung 2030」で明確なロードマップを策定しており、2026年以降に新たに発表するニューモデルはすべて電気自動車とし、2033年以降は全モデルの販売を電気自動車とする計画を発表している。日本市場では、アウディの電気自動車e-tronファミリーをすでに8モデル導入しており、2024年には15モデル以上の導入を予定している。