クルマ3台にバイク2台、ピンボールマシンも! まるでおもちゃ箱みたいなガレージハウス
アメリカンカルチャーが好きな方ならば、誰もが聞いたことがあるブランド「MOONEYES」。アメリカで生まれたカスタムカルチャーを日本に取り入れたパイオニアであり、日本全国でクルマのイベントを開催しているのでお馴染みの方もいらっしゃるかもしれない。クルマ好きならずとも、ロゴマークとなっているアイボールは、一度は目にしたことがあるはずだ。そんな「MOONEYES」に勤務して14年、現在はゼネラルマネージャー兼、広報として活躍しているのが、今回のガレージの主・Sさんである。
外装をブラックとブルーのサイディングと吹付で仕上げたガレージハウスが竣工したのは2014年のこと。奥様の要望により、キッチンからすべての部屋が見渡せるようにスキップフロアを採用するなど、建築事務所と相談しながら建てた住宅は過ごしやすく、いつも家族の笑顔が絶えないという。素材にこだわったキッチンやリビングはシンプルモダンな家族の空間にし、1階に設計されたクルマが縦に2台入るガレージは、Sさんの宝箱をイメージして設計された。
クルマ3台にバイク2台、ピンボールマシンも!
フォード・ファルコンのほかにも、カスタムされたホンダ・CR-X、ダイハツ・ミゼット2も敷地に収めている。ガレージドアは「レムコ」製のスティールドア。このドアをリモコンで開けるとアメリカンカスタムが施されたフォード・ファルコンとヤマハのスクーターBW’SやSchwinのビンテージ自転車が目に飛び込んでくる。そしてアメリカンカルチャーを語るうえで外せないファストフードのサインなどもポップなイメージを醸し出す。
ガレージにディスプレイされたアイテムの数々は、Sさんがそれまで長年コツコツと買い揃えたたものばかり。好きなクルマ雑誌などはガレージの奥に整理されて収納され、ここ最近手にいれたのは、アメリカ製のピンボールマシンと、アメリカのテーマパークで実際に使われていたスティールのロッカーたちだ。ガレージの設計時に壁面はディスプレイが変更できるように、有孔ボードを設置。
いまでも年に1~2回、ディスプレイを変えてガレージを楽しんでいる。その多くはクルマ関係のみでまとめるわけではなくアメリカンフードやスケートカルチャーのアイテムも入り、Sさんの趣味趣向が現われている。
ヴィンテージレンガが張られたガレージの奥には、アメリカンビール「Pabst Blue Ribbon」のコーナーが設けられるなど、ミュージアム的雰囲気も併せ持っている。
床は当時のモルタルのままで、オイルが垂れたことでできるシミもSさんは気にすることがない。アメリカンガレージたるもの、汚れも味わいのうちというものだ。
アメリカンカスタムカーのイベント「YOKOHAMA HOTROD CUSTOMSHOW」のイベント前には、クルマをガレージから出して製作物の作成をガレージ内で行なうというSさん。いろいろなアイテムに囲まれながら作業をすることで、アメリカンカルチャーに常に刺激されアイデアを生み出しているに違いない。好きなアイテムで隙間なくディスプレイされたこのガレージ。眺めているだけでワクワクするまさにおもちゃ箱だ。