動的性能ばかりか、デザインや快適性の向上を狙う。鍛造ホイールの新境地を開拓したようなVMF C-01が、「19インチの拡充&新色設定」とさらなる進化を遂げた。
快適性を際立たせるため鍛造製法の強みを活かす
安全性を担保するだけの強度を確保するのは大前提として、さらに剛性を取るか軽量性能を取るか。二律背反する要求性能をバランスよくまとめてきたのが、レイズ一連の鍛造ホイールだった。しかし製法のアドバンテージを使って、さらに違う要求性能に注目したのがVMF C-01だった。
その性能とは静粛性の向上や乗り心地に寄与する部分のホイール開発であり、さらには優れたデザイン性である。レイズにとっての新境地は市場で受け入れられ、今では車種、カテゴリー問わず、その装着例が後を経たないと聞く。
19インチの拡充に伴い、Cセグメントとそこから派生するSUV勢を網羅できるように。特にEVやハイブリッドなどは車格以上にヘビー級だが、VMF C-01は持ち前の鍛造製法を活かして耐荷重性能を満足させる。
先日、その勢いを加速させるかのようなマイナーチェンジが実施された。まずはダイヤモンドカット/シャイニングブラックメタルと、マッドガンブラック/リムエッジDCという2色設定となった。
レイズが塗料自体から検討し、焼き付け時間や回数、温度などの塗装工程までを研究開発して生まれたものだ。特に前者は、光が当たれば光輝感を持って造形が浮かび上がり、影となる部分は黒々と落ちていく。スポーク天面にダイヤモンドカットが加わることも手伝い、VMF C-01が持つ複雑な造形美を巧く引き立てている。
鍛造製法の強みをデザインと乗り心地の向上に充てたというだけあって、生き物のように繊細で複雑な造形を持つ。滑らかな曲面や折り目、コンケイブデザインなどが見もの。19インチでもダイナミックな造形は不変だ。
カラーリングばかりではなく、サイズでも歩みを進めた。20インチオンリーだった設定に、いよいよ19インチが追加されたのだ。いまやゴルフやミニといったCセグメントでスタンダードとなった19インチだけに、対象車種は一気に拡がった。さらにはコンパクト~ミドル系のSUVや、テスラ・モデル3などBEVにまで対応する。
躍動感あふれる左右非対称(アシンメトリー)の2×5本スポークを持つ。新設定されたダイヤモンドカット/シャイニングブラックメタルは、光の当たりかたによって強く輝きを訴えたり、黒く落ちたりとメリハリがある。
これらはおしなべて高重量だが、だからこそレイズの優れた鍛造製法が活かされる。レース・エンジニアリングに裏打ちされた優れた性能至上主義こそがVMF C-01の、ひいてはレイズ製ホイールの核にある。これなら静かで快適なままに、安心してその足元を委ねることができる。
問い合わせ先=レイズ 06-6787-0019 https://www.rayswheels.co.jp/