48kWh〜111kWhのバッテリーを搭載し、3つのパワートレインで提供

VWが現在開発を進める次世代EVミニバン、「ID.BUZZ」市販型の最新プロトタイプをカメラが捉えた。

デトロイトモーターショー2017で初公開されたID.BUZZは、翌2018年のCESにおいて、画像処理用半導体メーカー「NVIDIA」（エヌビディア）社とID.BUZZに音声、ジェスチャー、顔認識を備えるAIアシスタントを搭載すると発表した。このシステムは車両の所有者を識別し、ドアのロックを解除する機能が含まれているとされている。

捉えたプロトタイプは、同社の「T6.1」テストミュールをまとっているが、T6よりワイド化されていることがわかる。またフロント、リアともにオーバーハングがかなり切り詰められているのが特徴だ。

市販型では、48kWh〜111kWhのバッテリーを搭載し、3つのパワートレインが提供される。ベースモデルは後輪駆動で最高出力は200psを発揮する。111kWhバッテリーを積むトップモデルは、各車軸にモーターを搭載、システム合計300psを発揮し、航続は342マイル（550km）を実現。オプションとして、太陽光を利用して航続距離をわずかに伸ばすソーラーパネルルーフが用意されるという。

ID.BUZZ市販型は2022年にワールドプレミアが予定されており、貨物バージョンとなる「ID.Cargo」も登場することが確定している。また2025年には、VW史上初となる完全自動運転EVバンに進化する計画がなされている。