最速で2021年内、遅くとも2022年初めにはワールドプレミアか?
BMWは現在、フラッグシップ4ドアサルーン『7シリーズ』次世代型の開発に取り組んでいるが、その最新プロトタイプをスクープサイト「Spyder7」のカメラが捉えた。
これまででもっともカモフラージュが薄い状態でキャッチした開発車両は、奇妙なことに通常ブランドロゴのある高い位置にナンバープレートを装着。ワイドなグリル、低い位置に配置されたスクエア基調の暫定ヘッドライト、その下には角度のある縦スラットを備えるバンパーなど「クセ強め」のフロントエンドが初めて確認できる。ただし、ボディには多数の小さなリベットがみられることからも、このプロトタイプは1層以上のカモフラージュをしていることを示している。
1990年代の『8シリーズ』を思い起こさせる「ローマウントヘッドライト」は、上下二分割されるスプリットタイプのデザインが予想されるほか、ナンバープレートは、クセ強めのバンパーに取り付け困難なため上部へ移動されたと思われる。最終的には、iX、M3/M4のようにグリルに取り付けられる可能性もあるかもしれない。
前後ホイールの不一致は開発車両では珍しいことではないが、フロントフェンダーにカメラを装備しているほか、ドアハンドルのデザインを模した白いステッカーが実際のドアハンドルの真上に見られ、最終的にはiXに似たものになると予想される。
後部ドアの通常サイズから判断すると、このプロトタイプは標準のホイールベースモデルであると思われるが、リアの微妙なトランクリッドスポイラー、角度のあるフィニッシャーを備える新設計のクワッドエキゾーストパイプなどから、スポーティバージョンである可能性を示唆している。
次世代型のラインアップは「735d」、「740i」、「745e」、そして「M750e」。そして電動バージョンの新シリーズ「i7」は「i740i」、「i750i」、そして頂点には最高出力650psとも噂される「i7 M60」が設定されるようだ。i7 M60では少なくとも2つの電気モーターを搭載、1回の充電による後続は400マイル(644km)を超えると思われる。またRWDのi735dとi740を除いてファミリーすべてのモデルは全輪駆動「xDrive」を搭載する。
BMWは1986年に発売された「E32型」第2世代以降、すべてのモデルにV型12気筒エンジンを搭載してきたが、ついに終焉を迎えることになりそうだ。最上級レンジを求める顧客は「i7 M60」へ移行することになるだろう。
7シリーズ新型とi7はほぼ同時の公開が期待されており、最速で2021年内、遅くとも2022年初めにはワールドプレミアが予想される。