新車装着用タイヤが大幅減。アフターマーケット用は回復傾向を見せる
国内の新車販売台数(軽自動車含む)が前年比11.5%減の459万8527台と、4年ぶりに500万台を下回った2020年。新型コロナウイルス感染拡大と消費税増税に振り回された結果だが、それに合わせてタイヤの販売本数も減少。タイヤメーカーの団体である日本自動車タイヤ協会(JATMA)によると、2020年のタイヤ販売本数は新車装着用(ライン装着用)が前年比17.1%減の3643万9000本、ショップなどアフターマーケットで販売される市販用が8.7%減の6341万9000本と、新車用が大きく減る結果となった。
新車販売も消費税増税から一巡した10月以降はプラスに転じ、タイヤ販売も持ち直しつつあるが、年前半のマイナスはカバーしきれず、この数字になったと思われる。一方で市販用タイヤはマイナスではあるものの減少幅は1ケタに抑えられ、月別で見ると2020年10月は1割近いプラスとなるなど、売れ行きは回復している。
景気悪化で買い控え傾向は見られたものの、減ったら交換しなければ危険なタイヤだけに、一定の需要は保たれていると見ていいだろう。市販用だけで7100万本を超えていた2018年のレベルに戻るにはちょっと時間がかかるかもしれないが、この2020年を底に需要が回復していくことを期待したい。
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