アウディがカスタマーレーシング向けの新作「RS3 LMS」を発表

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新型「アウディRS3」の発表前に公開されたレーシングバージョン

アウディスポーツ・カスタマー・レーシングは、大きな成功を収めたアウディブランドツーリングカーの伝統を受け継ぐ第2世代の「アウディRS3 LMS」を発表した。世界各国で開催されているTCRレース用に開発され、数多くの改良が施されたこのニューモデルは、アウディスポーツ本拠地のノイブルク・アン・デア・ドナウにおいてオンラインで世界初公開されている。

アウディスポーツのマネージングディレクター兼アウディモータースポーツ責任者のユリウス シーバッハ氏は次のように述べた。

「私たちは、アウディの製品ラインアップにとってモータースポーツがいかに重要であるかを強調するため、その市販モデルである『アウディRS3』の市場導入前の段階でカモフラージュが施されたレースカーを発表することにしました。アウディRS3 LMSは、カスタマーレーシングに対するアウディの取り組みを明確に示すモデルであり、数多くの記録を打ち立ててきたモデルでもあります。今回のニューモデルでも、初代モデルが達成したサクセスストーリーを継続したいと考えています」

初代RS3 LMSは、アウディカスタマーレーシングカーとしては単独世代で過去最高となる180台が製造。ビジネス的成功を収めただけでなく、モータースポーツの世界でも卓越したパフォーマンスを示した。このエントリーレベルのツーリングカーは、わずか4年間で1051のレースに参戦、279回の優勝を含む764回の表彰台を獲得している。さらに2018年の「TCRモデル・オブ・ザ・イヤー」のタイトルを含め、ドライバーズチャンピオンシップで16のタイトルを獲得。その他のカテゴリーで38のチャンピオンシップに輝いている。

アウディスポーツ・カスタマー・レーシング統括責任者のクリス・ラインケ氏は、このようにコメント。

「最新モデルを開発するにあたり、お客様に焦点を合わせた目標を設定しました。私たちは、ラップタイム、セットアップオプション、安全性、エルゴノミクス(人間工学)等あらゆる面において、先代より優れたモデルをカスタマーチームに提供したいと考えています」

この2代目アウディRS3 LMSは、2つの目標を達成するために、すべての面において新開発された。その目標とは、市販モデルをベースにしたエントリーレベルのレースカーをさらに改善すること、そしてあらゆる領域でユーザーのメリットを最適化することだ。このような改良にもかかわらず、このニューモデルの価格およびメンテナンスコストは適切な金額に抑えられ、より高い安全性を実現し、250kW(340hp)の最高出力によって、より優れたドライビングプレジャーを提供している。

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H.Tanaka
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