【国内試乗】「ランドローバー・ディフェンダー」唯一無二のオフローダーが復活! 21世紀のテクノロジーで全面刷新

LAND ROVER DEFENDER
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待望の新型ディフェンダーが日本に上陸した。ランドローバーのアイコニックなモデルを現代風に解釈した、ポップで洗練されたデザインと実用的な機能を新たに採用。もちろん、史上最も頑丈なボディ構造により、高い走破性と耐久性を持つ本格的オフローダーであることは間違いない!

新型ディフェンダーの圧倒的な存在感

どういう経緯だったのかまったく思い出せないのだけれど、ずいぶん前にイギリスでディフェンダーに乗せてもらったことがあった。それ自体が仕事ではなく、なにかのついでだったので、ボディタイプやエンジンなんかもまったく覚えていない。でもいまでも鮮明に記憶に残っているのは乗り心地がえらく悪かったことと、走っている時にフロアから路面が見えていたことである。錆び付いたフロアに穴が開いていたのだ。以来、ディフェンダーとはそういうクルマなんだと自分の頭の中に刻まれてしまった。初めて見た者を親だと思うようなものである。

LAND ROVER DEFENDER

LAND ROVER DEFENDER/いうまでもなくランドローバー伝統のフルタイム4輪駆動(AWD)を採用。路面状況に応じて最適な車両設定を自動制御するテレイン・レスポンス2には6種類のモードが用意されるほか、ドライバーの好みに応じてカスタマイズ可能な、ランドローバー初となるコンフィギュラブル・テレイン・レスポンスが設定されている。

だから新型ディフェンダーとの初対面ではしばし口をあんぐりさせてしまった。確かにエクステリアデザインの随所には、ディフェンダーのヘリテージを感じさせるモチーフや様式が取り込まれていて、ランドローバーのデザイナーの力量がいかんなく発揮されていると思う。そう頭では理解していても、あまりにもモダンな風体に様変わりしてしまって、自分の知っている穴の開いたディフェンダーとのギャップに戸惑うばかりだった。だって写真をご覧になっても分かるように、カメラマンが銀座の高級ブティックを背景に選びたくなるようなスタイリングなのである。以前のディフェンダーなら、とりあえず山か河原か湖畔あたりで撮影していたに違いない。

LAND ROVER DEFENDER

LAND ROVER DEFENDER/電子制御エアサスペンション(90はオプション)により優れた快適性と走行性を実現。標準高より40mm低い車高から、最大で+145mmまで車高を設定でき、スムーズな乗り降りをサポートするほか、オフロードでの高い走破性をも実現。最大渡河水深は900mmで、3Dサラウンドカメラとウェイドセンシングが水深の把握をサポートする。

もうひとつ、口をあんぐりさせた理由がある。そのサイズである。おそらく新型ディフェンダーを初めて見た9割以上の人はまず「デカっ!」と思わず漏らすだろう。自分は「デカっ!」を3回くらい連呼してしまった。ボディサイズは全長4945mm/全幅1995mm/全高1970mm/ホイールベース3020mmである。そして圧倒的質量感を醸し出してる原因が約2mの全幅にあるのは確かだ。これまで自分が運転したSUVの中でもっとも全幅が広かったのはおそらくアウディQ8で、それも1995mmだったけれど、ディフェンダーのほうが全幅は広く見える。ちなみに本国仕様では全幅が2008mmで、ミラー展開時(=通常時)には2105mmと書かれている。感覚的には本国の数値のほうがしっくりくる。全幅に引っ張られて全高も高く見えるが、メルセデスGクラスよりは低い。

LAND ROVER DEFENDER

LAND ROVER DEFENDER/ひと目でディフェンダーとわかる丸形のヘッドライトや、初代の特徴的なシルエットを継承しつつ、ポップで洗練されたデザインと実用的な機能を新たに採用。ルーフ後部の小窓のアルパインライトも先代のオマージュ。

日本の自動車事情を取り巻く環境では、ディフェンダーが欲しくても自分の駐車場に入らない、あるいは入ってもドアが開かないなどの理由で購入を断念する人も少なくないだろう。たとえ駐車場問題をクリアして手に入れたとしても、日常の運転では全幅だけでなく、今度は3mを超えるホイールベースにも気を遣うことになる。前輪は思ったよりも切れるものの、物理的に広い全幅とホイールベースにより、取り回しは決していいとは言えない。特に都内の繁華街などに出掛ける際には、事前にディフェンダーを許容してくれる駐車場を探しておいたほうがいいかもしれない。

LAND ROVER DEFENDER

フォト=郡 大二郎D.Kori ルボラン2020年10月号より転載

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2020/09/27 11:00

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