タイヤメーカーの上半期決算が出揃う

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グローバルレベルで出荷本数が減少。ブリヂストンとミシュランも純利益が赤字に

新型コロナウイルスの蔓延は世界のタイヤメーカーにも影響をおよぼし、各社ともに業績が悪化。新車販売の減少による新車装着タイヤの出荷減が最大の要因だが、欧州でのロックダウン(都市封鎖)や日本での外出自粛要請によりタイヤショップなどで販売される補修用タイヤの販売本数も減少。全体的に2-4割の落ち込みとなっている。

ここにきて各社の上半期決算(1-6月)が出揃ったが、最大手のブリヂストンの営業利益はなんとか黒字を保ったものの、純利益は220億円の赤字となる。ミシュランも同じく営業利益は黒字だったものの、純利益は1億3700万ユーロ(約165億円)の赤字となる。タイヤ業界の両巨頭を赤字に落ち込ませたコロナ禍の怖さを改めて感じる。
そしてダンロップブランドの住友ゴムは営業利益、純利益とも赤字となり、一方で横浜ゴムは、営業利益は黒字、純利益も92.5%減の大幅減ながらなんとか黒字を保っている。ちなみコンチネンタルは主力のオートモーティブテクノロジー部門からサプライヤー関連を含むグループ全体では営業利益、純利益ともに赤字だが、タイヤ部門に関しては、営業利益は65%減ながら黒字を確保している。
各社とも先を見通しにくい状況だが、欧州では新車需要も戻りつつあり、頼みの中国も回復傾向にある。V字回復は難しいかもしれないが、U字回復ぐらいの立ち直りを期待したい。

ルボラン2020年10月号より転載

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