今年のファイナリスト全員に贈られた新しいトロフィーは2013年の受賞者がデザイン
レクサスは、世界中の次世代を担うクリエイターの育成・支援を目的とした国際デザインコンペティション「レクサス・デザイン・アワード2020」において、世界79ヶ国/地域から集まった2,042点の応募の中から、ケニアのデザインコンサルティング事務所「BellTower」の「Open Source Communities」をグランプリに決定した。
「レクサス・デザイン・アワード」はレクサスが重視する3つの基本原則「Anticipate(予見する)」「Innovate(革新をもたらす)」「Captivate(魅了する)」をいかに具現化しているかを評価基準とし、社会や個人のニーズを「予見」し、「革新的」なソリューションで、人々の心を「魅了」する作品が、グランプリとして選出される。
また、今年は初めての試みとしてオンラインでの審査を実施。例年、ミラノデザインウィークにおいて最終審査会を行っていたが、今回は世界中にいるファイナリスト・審査員・メンターがそれぞれの自国からオンライン形式で参加した。ファイナリスト6組は4名のメンターによるメンタリングのもとに磨き上げてきた自身のアイデアを動画にまとめて審査員にプレゼンテーションし、質疑応答や審査員による議論を経て、グランプリが決定された。
グランプリに選出された「Open Source Communities」は、安定した水資源の確保ができていない地域の生活水準を改善するコミュニティデザインの提案で、オープンソースのソフトウェアを活用し住宅設計を行い、浄化機能を備えた雨水タンクも設計に組み込むことで、受賞者BellTowerの出身国であるケニアで課題となっている安全な水資源の確保を実現させた。また、誰でも容易にアクセスできて低コストであるほか、地域で入手できる材料での建築を可能とするなど、サステナビリティに主眼をおいたプロジェクトとなっている。
グランプリを受賞したBellTowerのジョン・ブライアン・カマウ氏は受賞に際して「今回、レクサス・デザイン・アワード 2020の6組のファイナリストに選出され、そしてグランプリを受賞できたことを本当に光栄に思っています。ここまでの道のりは困難な挑戦の連続でしたが、遂に私たちが描くコンセプトを形にすることができました。レクサス・デザイン・アワードでの経験を通じ、今後の活動において貴重な糧となる多くのことを学びました。Anticipate、Innovate、Captivateの3つの基本原則は、今後も私たちの指針になるでしょう。」と感想を述べている。
グランプリを決定するにあたって、審査員のジーン・ギャング氏は「デザインは時代によって、大胆な見た目や優れた機能性を提示したり、時にはユーモアやウィットに富んだものでもありました。しかし気候変動や社会的な不公正をはじめ、世界が様々な問題に直面する今日、デザインには体系的に課題を解決することが求められています。
今回のグランプリ受賞作品はデザインによる影響範囲を、地域の経済構造を変えるところまで広げ、さらに安全な飲料水の確保という人々の生活改善において重要な問題にも取り組むものでした。このプロジェクトをどう始動させ、経済的に持続可能なものにするのかを考え抜くことで、彼らは「デザインとは何か、デザインに何ができるのか」という命題への解のひとつを提示してくれました。Open Source Communitiesとは、単に雨水を貯めて安全な飲料水へと変える装置ではなく、経済によってコミュニティを活性化させる野心的なプロジェクトなのです。」とコメントした。
ファイナリスト6組には、「レクサス・デザイン・アワード2013」受賞者のTangent 吉本 英樹氏による新しいデザインのトロフィーが贈られた。また、「レクサス・デザイン・アワード2020」グランプリ作品の発表に際して、レクサスのブランドスペース「INTERSECT BY LEXUS – TOKYO」では、過去の入賞者の中から日本人入賞者6組による作品を9月1日~23日の間に展示する。
なお、レクサスは、現在「レクサス・デザイン・アワード2021」の応募を受け付けており、応募締切は10月12日(月)AM6:59となる。応募の詳細は下記ホームページで確認できる。
レクサス・デザイン・アワード公式ホームページ
https://lexus.jp/brand/lexus-design/design_award/
公式ハッシュタグ #LexusDesignAward
INTERSECT BY LEXUS – TOKYOでの入賞作品展示概要
期間・場所:2020年9月1日(火)~9月23日(水)
INTERSECT BY LEXUS – TOKYO
https://lexus.jp/brand/intersect/tokyo/
住所東京都港区南青山4-21-26
展示作品
五十嵐 瞳:making-porcelain-with-an-ORIGAMI(2013)
山崎 タクマ:Bio-Vide(2016)
AMAM:Agar Plasticity – A potential usefulness of agar for packaging ad more(2016)
横井 絵里子:Recycled Fiber Planter(2018)
Tangent:Inaho(2013)
TAKEHANAKE – Bungorogama:Mass Production to Unique Items(2017)
展示の詳細 https://lexus.jp/brand/intersect/tokyo/garage/design-award-2020.html