新車販売減が大きく響く。伸び続けてきたドライブレコーダーも減少
ここ3年ほどはコンスタントに年間5800億円程度の市場規模を保ってきたカーAVC(自動車用オーディオおよびカーナビゲーション)だが、今年上半期(1-6月)は大方の予想通り厳しい状況に陥ってしまう。電子機器・家電メーカーの団体である電子情報技術産業協会(JEITA)によると、2020年上半期のカーAVC出荷金額は前年同期比15.6%減の2531億円と2ケタ減のマイナスとなり、出荷台数も主力のカーナビゲーションシステムが23.2%減の242万台まで減少。数字には新車装着時のものも含まれるので、新型コロナウイルス蔓延による新車販売減少の影響をもろにかぶってしまったようだ。
また、2018年、2019年と大きく伸びてきたドライブレコーダーの国内出荷台数も、4月以降の大幅な落ち込みで15.4%減の183万台まで減少。1-3月時点では4%ほどの伸びを保っていたのだが、5月以降の新車販売激減に連動して出荷も大きく減ったと見られる。ちなみに家庭用の薄型TVはこの時期も伸びを保ち、50型以上の4Kや有機ELは2ケタ増。外出や遠出自粛による巣ごもり傾向はカーAVCには厳しかったが、TVにとっては追い風となったようだ。
下半期は新車販売の回復にともなってカーAVC需要も上向くと思われるが、前年並みとなるまでにはちょっと時間がかかることになりそうだ。
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